フィトテラピー − 体と心が美しくなる処方箋

心養う水のチカラ

しっとりと梅雨の季節ですね。
雨水は、大地を潤し、地中で濾過され清水となって、私たちや植物たちの命を養います。水の惑星=地球において、生きていく上で欠くことのできないものが、この水であり、太陽の光りであり、月のめぐりであり、風であり、大地であります。太陽は春からこの時期まで、まさに植物の生長を促す紫外線A波をたっぷりと放出し、同時にこの梅雨の季節には、雨が動植物に命の水を与えてくれます。又、今回の新月は蟹座で迎えました。支配星を月にもつ蟹座は水のエネルギーをおびている星座。そんな豊かな水に彩られた今回の新月は「水」に想いを寄せたお話を少しだけ。

・・・植物にちなむ「水」を思い浮かべる時
「水」は“情報”を記憶する―というメカニズムを思い出します。植物の情報(波動)を水に記憶させて作る、心を癒す“フラワーエッセンス”はまさにその原理をもちいたナチュラルメディスンです。又、ドイツの聖ヒルデガルトの宝石療法のなかには、肌を潤す“アメジスト水”というものがあります。私自身の自宅サロンで行なっているハーバルスキンケアワークの基剤としても使っているものですが、これもアメジストの石に水を熱した湯気をあてて作るもので原理は同様です。植物や天然石などそれぞれのもっている固有の波動(情報)を光や熱を加えて水に写すのです。自然界の波動(情報)のなかには私たちを健やかな状態へと調整してくれる癒しのチカラがあり、そのチカラとよりスムーズに共鳴するためにも「水」の性質は役立ちます。では、癒しのチカラを記憶した水と、私たちはどう共鳴するのか、といえば、飲んだり肌につけたり、私たち自身の「カラダの水」に共振させるわけです。
「カラダの水」は、感情(気持ち)という情報(波動)に深くつながっています。ですから、その時々の気持ちの状態によっては、心身の状況も変化します。たとえば嬉しさや、喜び、穏やかな気持ちに満たされていれば自己治癒力が上がり健やかさを保ちやすくなります。ところがその逆もまたあるわけです。そんな気持ちの変化によっておこる不調和に対して、心身の秩序を取り戻せるように調整役を果たしてくれるのが自然界の癒しのチカラであり、そのチカラを記憶させた癒しの水というわけです。もちろん生活習慣によっておこる必要な浄化や、何かの気づきのための不調、運命的な役割のための病い・・色々とありますが、“病いは気から”というように気持ち(感情)のもちようによってその治り方も違ってくる場合が多いでしょう。

・・・さて、そんな「水」のもつ性質を考える時、最近ふと思うのです。
もしかしたら雨水のしずくは、様々な情報を伝えてきているのではないだろうか?と。しかも今のような梅雨時には、たくさんの雨のなかに自然界の様々な波動(情報)が写しこまれ、あふれるように降り注いでいるのではないか、と。雨水は動植物の命を養う欠かせないものですが、さらに私たちは、しずくに濡れた草花や木々に美しさを感じたり、瑞々しい菜食の豊かな味わいにも喜びをいただきます。でも水の恩恵はそれだけではありません。たとえば、雨の続く日に、しんみりとした気分になるのも、内側の温もりをより一層感じられるのも、静かにほっこりするのも、雨音を聴きながら想像力が掻き立てられるのも、雨降りの日に部屋にこもって何かを手作りする楽しさも、その雨のしずくから伝わる何かに、自分の内側の何かが共振して、心を養う機会を与えられているのではないだろうか、、、と感じるのです。・・・つまり、雨水がもたらす恩恵は命を養うことはもちろんですが、感情を通じて豊かな心を養うためのものでもあるのかもしれない、と思うわけです。
「水」は、受精した命の卵が人としてカタチ作られていく過程で神秘のチカラをみせるといいます。遺伝情報に記録されているタンパク質が立体構造を成してく時に水が何らかの影響を与えているのではといわれているからです。水が6割から7割を占める私たちのカラダ、そのカラダの水はまさに命の元であり生命エネルギー場であります。もし、雨の滴る日々のなかで、ふと素敵フィーリングになれる雨の日があったなら、その日の雨がもたらした情報とご自身の水が合って共鳴したのかもしれません。そんな日はきっと心を育む温かさ、あるいは、楽しさを生む何かのヒントやひらめきを導きやすい・・・かもしれませんね。梅雨空を見上げながら、雨を受けて輝く木々の葉を見つめながら、そんなことをふと思うこの頃です。

2019年7月3日 

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塩見麻衣美
植物療法士

東京生まれ O型
太陽星座 牡牛座
月星座 双子座

◇これまでの経緯
アパレルメーカー販売を経験後、広告代理店にて店頭販促の企画に従事。後に大手菓子メーカーに転職し、レジャー施設開発プロジェクトにて商業施設の企画開発に携わる。多忙な毎日のなか、心と体に不調を抱えるようになり、2003年にフラワーエッセンスに出逢いその力に魅了される。体の不調は様々なハーブや精油によって癒され、植物のヒーリングパワーに強く引き寄せられるようになる。在職中の2005年頃から本格的に植物療法士を目指し学び始める。資格取得後、「カリス成城」初台店にて販売勤務を経て、現在はフリーの講師業をメインに、高齢者介護施設でのアロマトリートメントのボランティア活動や、ライフテーマとして“月とハーブと心と体”について独自に探求する日々を送っている。

◇学びの経緯
*2006年 ニールズヤードにてフラワーエッセンス講座「ヒーリングハーブス アドバンストコース」修了。
*2006~7年 植物療法講座「ヘルス&ビューティ」コースにて植物療法士1級の資格取得。(国際植物療法協会/現在:一般社団法人自然療法機構認定)
*2012年 自然療法士資格認定を取得。(一般社団法人自然療法機構認定 )

◇活動◇
*笹塚の自宅にて“月とハーブと心と体”をテーマにした小さなワークショップを不定期に開催。
*2011~13年の1月に響探求会にて「月とハーブ」をテーマにお話をさせていただいている。(響探求会では受付のお手伝いもさせていただいている。)
*2013年秋より九段下にて「月のリズムとハーバルビューティ」講座、「仕事に生かせるアロマ&ハーブ」講座などの開講を準備中。

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