こころに潜る、こころで読む

早いもので今年も残すところあとわずか。
今年を振り返る機会も増える頃でしょうか。

私は今年、『女は毎月生まれかわる―からだと心が元気になる「月経血コントロール」ゆる体操 』(高岡英夫・三砂ちづる著 ビジネス社 1,100円)という本を読んで、月経血コントロールに興味が湧き、半年ほど月3回のペースでゆる体操教室に通っていました。

結果として、月経血コントロールの体得はできなかったのですが(笑)、体をゆるめることの大切さ、楽しさを知りました。

本書は、運動科学者で「ゆる体操」開発者の高岡英夫さんと、女性の身体性にまつわる著書を多数もつ三砂ちづるさんの対談形式で、女性の月経、子宮の現状や、体をゆるめることの大切さを示したうえで、実践できる月経血コントロールの体操法が説明されています。
月経血コントロールを簡単に言うと、生理中の経血をトイレでまとめて出すこと。正しい方法とトレーニングでできるようになると、経血量が減ったり、PMSが改善されたり、肌の調子が良くなったり…、と体にいい影響があると書かれています。

今回の本に登場するゆる体操のほかに、月経血コントロールヨガもありますが、目指すところは同じ。

「現代の女性は、体の内側の血管、筋肉がこり固まっている」
「子宮はゆるめ、股を締めるのが正解」
「人間の体は、本来ゆるんでいなければいけない」

と、とにかく「ゆるゆる」がキーワードです。
生理中、トイレ以外では経血を膣内でプールするのだから、キュッと引き締められることが大切そうなイメージですが、体がゆるんでいる状態であることが大前提にあるとのこと。
でも、現代の女性は、体の重要な部分において、締まるべきところとゆるむべきところが逆になっているらしいのです。

私は元々不安や緊張が強い体質で、体がこわばっている(肩も凝っている)ことや呼吸が浅いことの自覚はあったので、本書を読んだときに大いに思い当たるフシがあり、これは体をゆるめてどんな変化があるのか知りたい!と思い、高岡英夫さんの主催するゆる体操教室をすぐさまググり、申し込みました。

個人的な感想として、ゆる体操は本当におすすめです。
楽しくて、そして楽ちんです。
でも、教室が終わるころにはちゃんと、体から無駄な力が抜けていることがわかる。
そして私は通っている間、たしかに生理中の経血量と月経痛が軽減されました。
本当に不思議なくらい体がゆるんでいくので、これは奥が深いぞ、と思いながら、解剖学的な部分まで学ぶには至っていないのですが、私は教室に半年通い、今は自宅で寝る前に子宮まわりのゆる体操だけ行っています。

気になる方はぜひ、本書を読むか、ゆる体操を調べてみてください。
普段仕事やら人間関係やらで緊張する場面が多い人、体がキュッとなっている人にはとくに。
私もまだ道半ばですが、ゆるゆるの効力、けっこう大きいと思うのです。

そんなこんなで今年もカウンセリングに漢方にゆる体操に…、様々な手法で自分実験をしていました。
それ以前にも冷えとり、クラニオ、フラワーエッセンス…、ただただ自分の心と体のいい状態を知りたくて働いたお金を注ぎ込んできたわけですが(笑)、おかげで少しずつ色々なものがひっぺがされて、自分の中心、純粋に戻ってきたような気がしています。好きなことに気づけたり、ウキッとすることが増えたりもしました。
来年は自分自身がさらに身軽になれるように日々実践をしながら、このコラムを読んだ方が気になってどこかの書店さんで本を手にとってくださることを心の片隅で期待しつつ、引き続き本をご紹介していけたらと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
体調に気をつけて、よい満月、よい年をお迎えください。

西山友美/本屋B&B店長

2014年からB&Bに勤め始め、書店業務を中心に、食・くらし・旅・日本文化にまつわるイベントも(たまに)企画。マヒナファーマシーさんと「あ。わ。の月プロジェクト」のイベントを一緒に企画した縁で参加した宮崎の銀鏡神楽ツアーなど、知らない土地の空気を感じることや植物を愛でることが趣味。好きな作家は吉本ばななさん、梨木香歩さん、管啓次郎さん、文化人類学者の中沢新一さん。


2019年12月12日 

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