五感でみつける 目で感じる

福寿草―海辺、静謐な春時間。

草青む植物たち。

梅や桃、菜の花や河津桜
みずみずしい緑とのコントラストが鮮やかに
目に飛び込んでくる季節到来。

春分前の温む陽気に誘われ
地元の海辺を散策すると
浜辺にちいさくも黄色い宝石、福寿草!

かがみこんでしばし観察してみると
春の訪れを待ちきれず地面を突き抜けたかのような
エネルギーに満ちた花弁が太陽に向かって
“こんにちは”。

なにもない、といえば何もない
変わりばえのない景色。
だけれども今自分に必要なのは
高層のビル群でもなく
きらびやかなディスプレイではなく
ただあるがまま広がる世界。

はる・なつ・あき・ふゆ。がダイレクトに
肌感覚で伝わる景色。
それがいい。

再び足元に目を落とすと、福寿草は
想像以上に点在。
ここでもあそこでも春を告げている

瀬戸内海は今日も凪。
静かに太陽の光を水面に受けて
時の流れをゆるめてくれる。

「何かに注意を向けた瞬間、たとえ草の一葉で
あろうともそれは神秘的で、荘厳で
言葉では表すことのできない崇高な世界に変わる」
ヘンリー・ミラー

わたしだけの静謐な時間へ。
センス・オブ・ワンダーな時間へ。

2024年2月24日 

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Miki

English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々

https://lit.link/doers

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