五感でみつける 目で感じる

贅沢の養分は

ある日、これまでの人生いったい何に対して一番時間や熱量、コストをかけてきただろう?と改めて思いめぐらしてみた。(仕事や子育てといった分野を除いて、みなさんもパーソナルな視点でちょっと思い起こしてみてください!)

お気づきの方も多いかもしれないけれど、わたしは決してひとつの道をとことん追求する職人タイプとは真逆、進んだ道のその先に開いた扉をまた開き・・・といった具合で寄り道してみたり、すごろくでいうところの「5つ戻る」的な事態に自ら身を投じてみたりー我ながら歩みの読めない生き方をしてきたと思う。

結果としてそれらが融合しながら今につながってきたけれど、暗中模索すぎて誰かれおススメはできない生き方かもしれない。

さて、そんな不確実性の高いわたしが、いったい何に膨大なエネルギーを傾けてきたかというと、体験としては旅(移動)、物理的&没入時間においては圧倒的に本かな、と思い至る。

現実主義者の方からすれば、もっと人生捧げる必要不可欠なものあるでしょう?という声も聞こえそうだけれど、こればかりは多様性を認めてほしいと願うばかり。
そう、正直「実用」に沿ってないものは「贅沢品」と冷ややかに一刀両断される世の中(と、一方的に思い込んでいるのはわたしだけかもしれないのだけれど)
にちょっと辟易したりもする。

というのも、ざっと我が家を見渡すと、小さなオブジェたちや何の用途であるか謎の木箱やトレイがたくさん。花瓶やバスケットも同様にあちこちに点在。
実用ワールドからまあまあほど遠い。
ミニマリストの方ならきっとこう言うだろう。
「これ、なくてもいいんじゃない?」

実際のところ、それらが絶対的に必要だから手に入れたのではない。それは間違いない。なくたって生活は営まれてゆく。
だけれど、旅先や偶然目に留まったすてきなお店でーはたまたお気に入りの作家さんものでーと自分の五感が共鳴するポイントが一点一点に宿っていて、モノであってモノではないーもはや分身。

だから、暮らしの風景に溶け込んでいるわたしの養分。と思うことにした。
養分。よい響き。

するとたちまちすっきり。
わたしの中の大事な養分。それをたやすく取り出すなんてできない。
もはや感性に吸収されて蓄積されて一体化しているのだから。

みなさんはどんな養分と暮らしていますか?

2024年9月18日 

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Miki

English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々

https://lit.link/doers

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