
日は沈み
見える世界と見えない世界が交わる時
現すこと、示すこともなく
わずかな間
天にはあわいの空間が広がる
自然界は、連なりあい境目なく発色して変容してゆく
存在は、透明に繋がりあう
そこにある世界は誰のものでもない
ただ、在る
日は昇る
見える世界へと送りだす
紫の空は
いきとしいけるものを祝福し
希望のしるしを魅せてくれる



旧暦では10月をさす新暦の11月は、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる「神在月」になります。今回の月の冬じたく展は、その「出雲」の地とそこに生きる植物に想いを馳せてみました。
ここ数年、様々な変化と価値観の問いかけがありました。移動することもままならず、ライフスタイルの変化を余儀なくされた時、すぐそばには凛と生きる素朴な植物たちの姿に励まされました。
名も知らない雑草と云われる植物たちが、その場所に真っ直ぐに立ち、軽やかに、自分の生命を輝かせて生きる姿はなんとも愛おしく、幾度も勇気づけられました。
古来の人たちが、あらゆる自然界のなかに神を見出し、自然からの恩恵と共に生き続けてきたことを思い起こした時、日本の風土の中で生き続けている植物たちのことを知りたいと思うようになりました。
奈良時代に各地方別の由来、風土、特産物、伝承などについてまとめられた風土記という書物があり、出雲には「出雲國風土記」として残されています。現存する他の風土記と比べて、この地域の特産として植物の記載が多く、その中でも薬草の多さが注目されており、衣食住は元より、医薬・医療に通じていることを伺い知ることができます。
古事記にある「因幡の白兎」の説話では、大国主命がガマの葉で白兎のお手当をしたお話は有名ですが、これは日本で最初に施された医術と云われているそうです。
その植物の特性を知り、生かし、役立ててきた当時の出雲の人たちの暮らしや生き方が伝わってくるようです。
この夏、出雲の植物たちとの出会いを求めて美術家の森田千晶さんと旅をしている中で「出雲根紫」に出会いました。古来から、紫は高貴な色として尊ばれてきました。その紫色を作り出す染料は、紫草(むらさき草)の根である「紫根」から生まれています。今回、千晶さんが紫根との出会いによって、これまでにない新たな色彩の光が注ぎ込まれ、「間の天 ― あわいのそら ― 」と題して創り出される和紙の作品を展示していただきます。
出雲の深い土地から感じ取り、夕刻に見た天空の風景を投影するような紫の光の世界を魅せてくれるでしょう。
そして、この旅で出雲の道先案内人となってくださった古代出雲薬草探究会の川島桜さんをお迎えして、出雲の植物、風土を伝えていただく会を企画しております。
また、出雲で出会った植物たちを活かした、冬のセルフケアに役立つプロダクトをご提案していきます。
古から出雲で生きる植物たちに光をあてながら、そこに生き続けるスピリットにふれることで、本来、わたしたちの中に息づいている命への慈しみ、和を重んじ育み合う心の豊かさをあらためて感じ合う機会になることを願っております。

晶子さんが渡してくれた「閒 あわい」という
ことばに呼応し、呼吸し合えるように
門構えの中の月を日にかえ
「間の天 - あわいのそら -」としました
出雲で見たあの天(そら)に、また会えますように
美術家 森田千晶
Profile 森田千晶
1974 埼玉県生まれ
1995 女子美術短期大学造形学科生活デザイン専攻卒業
2000 小川町和紙体験学習センターにて講座受講 2006 第2回飯山和紙のしごと大賞コンペティション 《大賞》
2010 Holland Papier Biennale 2010 Museum Rijswijk (Netherlands)
2013 INTERNATIONAL EXHIBITION OF PAPER IDEAS POPIERUKAS (Lithuania)
2014 「BLACK」 ギャラリーみずのそら
2017 9th International Paper Triennial Musée de Charmey (Switzerland)
2021 「光の拠 ヒカリノトコロ」 mahina Pharmacy
2022 「紙宮」 飯山市美術館



閒(あわい)のひかり 紫 ~出雲にいきる植物たち~ gift from IZUMO
月の冬じたく展 - 閒(あわい)のひかり 紫
美術家 森田千晶展 「間の天 - あわいのそら -」
11月10日(金)- 19日(日) 12:00ー19:00 *お休み 13日(月)
プログラム
11日(土)17:00~19:30
神在月の夕べ 直会 ~出雲に息づく風景~ お話会
話し手:古代出雲薬草探究会 川島桜
詳細はこちら
12日(日)11:00~12:30
ゆかりの色 紫にであう
~「紫草・ムラサキ」のお話と、出雲紫根をつかったリップバームづくり~
教えてくださる方:古代出雲薬草探究会 川島桜
詳細はこちら
18日(土)10:30~13:00
藍を使った頭皮とヘアカラーのセルフケアお話会~
教えてくださる方:瀧澤香織
詳細はこちら
10日(金)13:00~19:00
フラワーカードリーディング
ナビゲーター:谷口みよ子
詳細はこちら
18日(土)14:00~19:00
フラワーカードリーディング
ナビゲーター:谷口みよ子さん
詳細はこちら






神在月の夕べ 直会 ~出雲に息づく風景~ お話会



冬の入口の立冬を迎えたころ、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる「神在月」になります。月の冬じたく展では、「出雲」の地とそこに生きる植物をテーマに開催いたします。
このたび、古代出雲薬草探究会の川島桜さんをお迎えして、古事記や出雲國風土記で語られる出雲の自然や文化、神話についてのお話会をいたします。出雲大社のそばに暮らし、参道である神門通りでセラピストとしてサロンを営みながら、神話や薬草に親しんでいる桜さん。日常の風景のなかで、古代から自然界に見出してきた神さまとの語らい、共に生きる出雲の人たちの眼差しに出会っていきたいと思います。この夏、美術家の森田千晶さんと出雲に訪れた旅のお話もお聞きしたいと思います。
この日のために、出雲から秋の豊穣の恵みと清めの地酒が届きます。マヒナでお馴染みのJunko (en la co)さんに地酒に合わせたプレートを作っていただきます。美味しい恵みを頂きながら、出雲に旅をしているような和やかなひと時をご一緒いたしましょう。
2016年に植物を愛する仲間たちと「古代出雲薬草探究会」の活動をはじめました。
『出雲國風土記』に記載されている植物を中心に、楽しい学びを続けています。
先人の知恵を現代の暮らしにとりいれて健やかな日々を過ごすとともに、
豊かな自然環境や文化を次の世代につなげたいと願っています。
古代出雲薬草探究会 副代表 川島 桜
<ワークショップ詳細>
日 時:11月11日(土)17:00~19:30
参加料: 6,000円(食事・ドリンク・お土産付き)
場 所:マヒナファーマシー(下北沢)
12日には、川島桜さんのワークショップがあります。
お話会にお申し込みの方には、12日のワークショップの参加費を1,000円引きにさせていただきます。こちらもぜひチェックしてみてください。
11月12日(日)11:00~12:30
ゆかりの色 紫にであう~「紫草・ムラサキ」のお話と、出雲紫根をつかったリップバームづくり~
詳細はこちら
<話し手>
古代出雲薬草探究会 副代表 川島桜
島根県出雲市在住。アロマセラピスト、風水薬膳®茶師
出雲大社の参道に「Relaxation spaceゆるり」をひらき、からだとこころをととのえるお手伝いをしています。
古代出雲薬草探究会facebookページ
Relaxation spaceゆるり
Instagram
<お料理>
Junko (en la co)さん
成田空港の会社に勤務後イギリス遊学。 ロンドンでは日本食のレストランのアルバイトに精を出したり、ヨーロッパ各地を旅する。英国の航空会社に勤務。このころ、花粉症に悩まされ、 知人から「マクロビオティック」がいいのではとアドバイスを受けたことから興味を持ち「リマ・クッキングアカデミー」にて師範を取る。 花田美奈子氏プロデュースの竹橋のベジタリアンレストラン「アートスペース・ハナダ」の料理に魅せられ、 厨房で働き始める。メニュー作り、セミナーの料理やパーティー、ケータリングの料理などを経験。 自然食品店でマクロビオティックの料理教室の運営とメニュー作りを担当。 中島デコ先生の料理アシスタントを務める。 イギリスのマンチェスターにある英国ベジタリアン協会主催の料理教室を受講し 、野菜だけの料理に魅せられる。帰国後、料理教室 en la cocinaを7年に渡り開催。 友人と立ち上げた通販サイトACOTの焼き菓子のオリジナルレシピを担当。 のちにレシピブック「ACOTの焼き菓子」上梓。 自然栽培野菜を応援している青果店である築地御厨主催‘やさい塾’のレシピ開発、料理スタッフとしても活動。現在は、農家から自然栽培の野菜つくりを学びつつ、旬の野菜のイベント等を開催している。
<お申し込み方法>
マヒナファーマシーのお申し込みフォームよりお申し込みください。
おかげさまで満席となりました。現在キャンセル待ちを受付いたしております。
お問い合わせページからご連絡ください。
お問い合わせの際に、お名前、住所、電話、メールアドレス、
参加人数、ドリンク(お酒、お茶)のご希望もご記入ください。
出雲の日本酒を提供しますが、お酒が苦手な方はお茶をご用意いたします。
ゆかりの色 紫にであう
~「紫草・ムラサキ」のお話と、出雲紫根をつかったリップバームづくり~


今回の展示では、出雲の道先案内人となって出雲の植物に縁を繋いで下さった古代出雲薬草探究会の川島桜さんをお迎えして、絶滅危惧種となっている「出雲根紫」を通して、古代出雲の植物に触れる機会を頂きました。貴重な「出雲根紫」に触れて、古代の人たちが触れてきた植物との深いつながりを体験していただけると嬉しいです。
藍、紅花とともに日本三大色素といわれる紫草の根「紫根・シコン」。
紫色を染める染料として長い歴史があります。古代から高貴な色として大切にされてきた紫は、身分の高い貴人しか身に着けることがゆるされない禁色のひとつでした。紫草を読んだ歌は万葉集や古今和歌集にもみられます。平安時代を代表する文学「源氏物語」は紫のゆかりの物語とよばれ、千年を経ても愛され読み継がれています。
紫根から生まれる美しい色は、日本の風土と文化、精神性に深く根付いているといってもよいかもしれません。大陸からの文化や宗教の伝来などさまざまな要素がまざりあいながら、当時の人々の人生を彩っていたのだと思います。
染料としてだけでなく生薬としてもつかわれた紫根は、中国最古の薬物書「神農本草経」にも記載され、解熱、解毒、凍傷、火傷の作用があるとされています。
日本では江戸時代に花岡青洲によって火傷・あかぎれ・湿疹・切り傷などの治療に用いる紫雲膏がつくられました。
733年に完成した「出雲国風土記」にも紫草が自生していた土地が伝えられています。現代では絶滅危惧種となっている紫草を、長年にわたり出雲で栽培している舟木清さんから、貴重な紫根を分けていただきました。
このワークショップでは、出雲の紫根から抽出したエッセンスをつかって、リップバームをつくります。桃色に近い淡い紫色は、肌にのせるとほんのりと艶めいて潤わせてくれます。朝の前向きなはじまりに、夕刻の疲れを落ち着かせるような時間に、くちびるに紫の光をのせてあなたらしさを伝えてくれるでしょう。縁結びの地といわれる出雲から、縁・ゆかりの色をお届けできるのをうれしく感じています。
紫にふれるひと時をぜひご一緒しましょう。
<ワークショップ詳細>
日 時:11月12日(日)11:00~12:30
参加料: 5,500円(出雲から届いたお茶とおやつ付き)
お土産:お作りになられた紫根のリップバーム
場 所:マヒナファーマシー(下北沢)
11日お話会にお申し込みの方は、参加費から1000円引きにさせていただきます。
< 教えてくださる方 >
古代出雲薬草探究会 副代表 川島桜
島根県出雲市在住。アロマセラピスト、風水薬膳®茶師
出雲大社の参道に「Relaxation spaceゆるり」をひらき、からだとこころをととのえるお手伝いをしています。
古代出雲薬草探究会facebookページ
Relaxation spaceゆるり
Instagram
<お申し込み方法>
マヒナファーマシーのお申し込みフォームよりお申し込みください。
おかげさまで満席となりました。現在キャンセル待ちを受付いたしております。
お問い合わせページからご連絡ください。
必須項目 お名前、ご住所、お電話番号、年齢、参加人数、メールアドレス
藍を使った頭皮とヘナカラーのセルフケアのためのお話会


古くは、出雲風土記にも記されている「藍」。
深い青色は、ジャパンブルーと呼ばれ、日本の伝統的な藍を使った染色技法で出される色でよく知られています。藍は、染料としての色味だけではなく、生薬として、美容としての多彩で優れた働きを秘めています。
今回、ヘナスタイリストの瀧澤香織さんをお迎えして、藍の持つ効果効能や魅力をお伝えするとともに特にヘア、頭皮ケアに活用する方法を教えていただきます。女性は、年齢を重ねるごとにホルモンバランスが変化してゆくので、その都度、身体の調整が必要になってきます。藍には、そうしたデリケートなタイミングを助ける様々な働きがあります。
特に気になりはじめる頭皮や髪にとって、加齢と共に痩せていく地肌や髪にはり、コシ、艶を与え皮膚や髪を再生していくサポートになります。健やかに美しくケアすることは日常に穏やかさをもたらし、髪が蘇ることで女性は元気を取り戻します。日々の暮らしの中で溜め込んだ毒素の排出、更年期障害、PMSの緩和、便秘、紫外線、予防精神障害、怒りやフラストレーションを鎮静させ眼精疲労にも良い働きかけをしてくれます。
女性にとって嬉しい働きばかりですね。
頭皮のケア、ヘナと藍をブレンドして使う髪のケアやお手入れの方法をデモンストレーションを交えてお話していただきます。特に頭皮、髪、更年期の症状にお悩みがある方におすすめです。年齢に合わせてセルフケアの方法も変わっていきますね。出雲から届いた藍のお茶を頂きながら、リラックスしてご参加ください。持ち帰ってすぐお試しいただける藍のヘアケアセットもお持ち帰りください。
<ワークショップ詳細>
日 時:2023年11月18日(土)10:30~13:00
参加費用:4,200円(出雲から届いた藍のお茶とお菓子)
おみやげ:藍のヘアケアセット
場 所:マヒナファーマシー(下北沢)
<お申し込み方法>
下記専用フォームからお申し込みください。必要事項をご記入の上、ご送信ください。
必須項目 お名前、ご住所、お電話番号、年齢、参加人数、メールアドレス
ワークショップお申込みフォーム
闇を力に・大きな変化、新しいスタートの時に
こころを整えるフラワーカードリーディング

宇宙から発する情報とダイレクトにつながる植物。
わたしたちは宇宙の元に生まれて、毎日、宇宙の影響を受け続けています。フラワーエッセンスは、その宇宙からの情報を受け取って心やスピリットに働くバイブレーションを持っています。自分らしく生きてゆくことは、同時に宇宙の流れに従って生きることでもあります。フラワーエッセンスは、わたしらしく生きる情報や気づきをもたらしてくれます。
このプログラムは、マヒナのフラワーエッセンスの先生である谷口みよ子さんがあなたに必要なメッセージを植物から受け取るお手伝いをします。無意識やからだの奥にひそむ、今のあなたに必要な情報や答えを花や植物のオラクル/フォトカードを通じて読みといていきます。
9月の秋分を過ぎ、冬至に向かって闇の時間が長くなっている今、私たちも心の闇の領域、無意識からのメッセージやサインを受け取りやすくなっています。それは心地よいこともあれば、少し苦しいこともあります。特に今のように周りも自分も大きな変化の中にある時は心地良くないと感じることも多いものです。自分らしさとは何か、自分らしいあり方や選択とは何かをあらためて問われるような出来事にも出会います。けれど、そのことにもサインやメッセージがあり、自分らしいスタートを切るためのヒントが隠されてます。
自分本来の魂を自由にするメッセージをもたらすのもエッセンスの植物たちです。
今のご自身を冷静に確認して必要なメッセージを受け取り、新しい変化の方向や可能性に気づくきっかけとしてこの機会を役立ててください。このリーディングで後押しとなるのは、おもにバッチフラワーエッセンスの花たちです。リーディング中にエッセンスを飲んでいただけるのはもちろん、ご希望の方にはボトルを作ってお持ち帰りいただけます(料金別途)。
*フラワーレメディーは、1936年にイギリスの医師・E.バッチ博士によって完成された、38種の自然のエッセンスです。おもに生命力に満ちた植物の花や岩清水から作られています。私たちが日常で経験する不安やイライラ、怒りなど、さまざまな心の不調和に働きかけ、バランスを取り戻す助けになります。植物の薬効成分ではなく、調和の取れた植物の生命力を生かすものです。
<ワークショップ詳細>
日時:11月10日(金) 13:00〜 / 14:00〜 / 15:00〜 / 16:00〜 / 17:00〜
11月18日(土) 14:00〜 / 15:00〜 / 16:00〜 / 17:00〜 / 18:00〜
リーディング時間:30分
料金:3500円(レメディをお持ち帰りいただく場合は、別途2,500円になります)
< ファシリテーター >
谷口みよ子(フラワーエッセンス講師、訳者、花療法家)
<お申し込み方法>
要予約制、contactページよりご希望日にちと時間を記載してお申し込みください。
2014年
3.1 山伏と月山のお話
11.28〜12.10 月の冬じたく展@haaz
2015年
4.19〜4.26 月の春じたく展
7.7〜7.16 月の夏じたく展
12.1〜12.11 月の冬じたく展
2016年
10.8〜10.31 秋・神無月。月が満ちる
12.4〜12.2 月の冬じたく展〜白の原点、聖なるわたしに出会う〜
2017年
4.2〜4.16 月の春じたく展〜気持ちいい、浄化〜
12.1〜12.22 月の冬じたく展〜わたしは光、わたしはわたしである
2018年
4.1〜4.18 スピリットの目覚め 〜呼吸とことば〜
12.2〜12.24 やわらかな休息
2019年
4.4〜4.20 clear mind 〜 待ちわびた新しい光〜
12.6 - 22
2020年
4.4 - 11
月と暮らす