フラワーエッセンス − 毎日のこころを整えるお花の処方箋

5月の新月、いかがお過ごしですか?先日は立夏を迎え、暦の上では夏に入りました。日本と似た暦を持つ古代ケルトでも、5月1日には夏の始まりを祝う「ベルティネ」祭がありました。この時期、植物は太陽の光を浴びてどんどん成長します。洋の東西を問わず、古代から人は豊かな実りに向かう自然界の勢いに乗って、健康と繁栄を願ってきました。

バッチフラワーにも5月に満開になる花が数多くあります。無意識の方向から(花の写真や体の反応で)エッセンスを選ぶ時、植物の生命力に呼応するかのように、心を整えるためのエッセンスとしてよく満開の花が選ばれるのは、とても興味深いと思います。

私たちも自然の一部と考えれば、意識してもしなくても、空の星々や太陽と月に呼応し、地上に生きる植物や生き物たちと共鳴しているのでしょう。

月は約29日に1度、新月から新しいサイクルを始め、太陽は365日の1年周期で時を刻みます。月も太陽も豊かな収穫に深く関わり、同時に私たちの心にも大きく影響しています。

今は夏至に向かって太陽の力も増している時、太陽と呼応する私たちの能動的な力(意志や行動力といった男性的な力)も活発になると言われます。交感神経のスイッチが入りっぱなしでなかなかリラックスできない、ということも増える傾向にあるようです。この時期は積極的に行動する一方で、メリハリをつけて、時に休んで緩めることも大切です。

そんなサポートになるエッセンスを、5月に満開になる花を中心にご紹介します。(※ヴァーベインだけ7月に開花します)

●ヴァーベイン
古代から聖なる魔法のハーブとして役立てられてきた植物です。すべきこと、したらうまくいくことに集中しすぎて緊張し、リラックスするのを忘れてしまうような時に。心と体を緩め、高い視点を持ちながら人と協調して物事を進められるように促します。

●ウィロウ
うまくいく結果や人の評価を意識しすぎて頑なになってしまう時に。心にしなやかさを取り戻し、物事を柔軟に捉えて前向きに行動する助けになります。

●オーク
人のために頑張りすぎて休むのを忘れ、自分の力を酷使してしまう時に。落ち着いて物事を捉え直し、新たな行動が取れるように働きかけます。時には休むことも、限界を受け入れることも必要です。

●ホワイト・チェストナット
思考の堂々巡りが止まらない時に。表面的なことをあれこれ考えるパターンを鎮め、物事の全体を捉えて思考の力を建設的に使えるように促します。

昨年からのコロナ禍で、緊張感のある日々が続いています。自然に即して生きた古代の人々のように、私たちも自然界の巡りの中で心を整え、豊かな実りの経験を得てゆきたいものです。新緑の美しい季節をお元気でお過ごしください。

バッチ博士の開発したフラワーエッセンスは38種類。心のバランスを整えて変化を促します。心理状態に合うエッセンスをとることで、次第に心は整い安定する方向に向かいます。心が安定すると、自分の状況を客観的に受け止めて改善の糸口を見出だし、前向きな行動をとりやすくなります。直感力やインスピレーションを信頼して生かす機会も増えるでしょう。フラワーエッセンスは、その人が本来内に備えた心の力を取り戻し、実力と魅力を発揮してゆくための、植物と人をつないで共鳴を促す促進者(カタリスト)と言えます。

市販のストックボトルから1日4回各2滴を2週間から4週間を目安に、舌下にたらすか、飲料水や白湯、ハーブティーなどの自然な飲み物に入れてとってみてください。今のように意識や行動力が活発になる時にも、能動性と受容性のバランスをとりながら、前向きに行動できるよう働きかけます。

参考:ジュリアン・バーナード『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』

ワークショップ・スケジュール

2021年5月12日 

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谷口みよ子
フラワーエッセンス講師、翻訳者、プラクティショナー
東京生まれ。双子座。
外資系銀行、私立美術館勤務を経て、より自分らしい生き方を模索するなかで、1997年、フラワーエッセンスに出会う。以降フラワーエッセンスを役立てて学ぶ過程で、植物が象徴する自然界のことや、植物、人間を含む全てにつながりがあることを実感するようになる。

2000年よりスペースハナを主宰し、講座の主催、編集、翻訳、個人セッションなど、フラワーエッセンスの仕事に広く携わる。現在は講師、翻訳者、プラクティショナーとして活動している。マヒナファーマシーで「わたしに出会うフラワーエッセンスシリーズ」や実用基礎/実践活用クラス、季節のワークショップ、フラワーカード・リーディングを担当。

訳書に『エドワード・バッチ著作集』(ジュリアン・バーナード編、BABジャパン、2008年)、『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』(ジュリアン・バーナード著、英国フラワーレメディー・プログラム、2013年がある。

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