
photograph by Aya Sunahara / laʻ au Film
月の冬じたく展
森のつづきと、出会う ― 宮沢賢治の物語に導かれて ―
会期
11月6日(金)~ 22日(日) 12:00 – 18:00
店舗オープン日
11月6日(金)、7日(土)、8日(日)、13日(金)、14日(土)、15日(日)、20日(金)、21日(土)、22日(日)

長い夏を越えて、光が少しずつ低くなり
外へ向かっていた生命が、内へと還ってゆく
葉を落とし、実を結び
大地の奥へと向かう森
失ってゆくように見えるその景色のなかで
生命はむしろ、濃く熟してゆく
木々が長い時間をかけて、その身に受け取ってきたもの
小さな種子のなかに、まだ見ぬ未来として宿るもの
目には見えないその気配に
耳を澄ます
ふくよかな熱は満ちて
まだ見ぬ芽吹きをやどす
今回の冬じたく展では、秋と冬、ふたつの新しい薫香「みちる」「やどる」をお披露目します。長い時間を生きてきた樹木と、未来の生命を内包する実や種子。秋に熟し、満ちてゆくもの。冬の内側に、次の生命を宿してゆくもの。そんな自然界の営みから生まれた、ふたつの香りです。
そして、この冬の森へと導いてくれるのが、宮沢賢治の物語。木々や草花、動物、風、水、石、星々まで、あらゆるものに生命の気配を感じ、自然から受け取ったものを、賢治は物語にしました。人間だけではない、無数の生命が響きあう世界。その大きなめぐりのなかに、私たちの生命も、今、在る。
今回出会った『狼森と笊森、盗森』(おいのもりとざるもり、ぬすともり)は、岩手山の麓に実在する森を舞台にした物語です。森も、岩も、山も、植物も、人も、それぞれに生命の気配をもち、ともに息づいている。人は森に問いかけ、森もまた人に応える。粟や稗、栗など、大地から生まれる植物も登場し、人と自然がともに暮らしをつくってゆく様子が、ユーモラスに描かれています。知識よりも先に、私たちの感覚が知っていること。そんな賢治の世界は、植物を焚き、その煙と香りを身体に迎え入れる薫香の世界とも、どこか重なります。

会期中に、歌手 武田カオリさんを迎えて、『狼森と笊森、盗森』を軸に、宮沢賢治の物語を声で辿るポエトリーライブを開催します。温かくシルキーで、静かに語りかけるようなカオリさんの歌声。その声にのせて、森に息づくものたちが賢治の言葉から立ち上がります。声と響きに身をゆだね、物語の森へと入ってゆく時間をお届けします。
book & gallery 面影の友美さんには、この冬じたく展のための宮沢賢治の選書を。森、樹木、実や種子、星、鉱物、動物。さまざまな生命へとひらかれてゆく賢治の世界を入り口に、その先へとつながる本も並びます。
そして、物語や森の風景から生まれる小さなお菓子をtricot 赤城美知子さんが仕立ててくれます。木の実や穀物、秋の果実など、森から受け取る豊かな実りを味わいからも楽しみます。
mahina pharmacyからは、新しい薫香「みちる」「やどる」を、冬のセルフケアとして体験する小さな会をひらきます。植物を焚き、その煙と香りを呼吸で受け取り、植物のオイルで身体に触れながら、外へ向かっていた感覚を、少しずつ内側へ。薫香を「香り」として楽しむだけではなく、冬の日々に、自分自身を調えるためのものとして。
自然界が冬へと向かうように、私たちの身体もまた、それぞれの内側へと還ってゆく時間を体験します。そしてもうひとつ、深い休息へと導くホップと樹木を中心に、張りつめた心と身体をほどき、森に身を預けるような香りもお届けします。
さらに、恒例となった植物を入り口に心と身体に触れるケアのプログラムも。
身体をゆるめたり、植物のカードを通して今の自分を見つめたり。それぞれのアプローチから、冬を迎える心と身体を調えるプログラムをご用意します。
香り、声、本、味わい。
それぞれの感覚から森に触れ、ほどけ、静まり、深い呼吸へ。
外へ向かっていたものを内側へと戻しながら、これから訪れる冬の時間を迎える。森には、私たちが気づくよりずっと前からつづいているものがある。その気配に耳を澄ませながら、心の森と、じっくり出会う。そんな時間を、ともに味わう「月の冬じたく展」です
PROGRAM
11.7 sat|武田カオリ ポエトリーライブ
『狼森と笊森、盗森』を軸に、朗読と歌、実験的な音の響きで辿る賢治の世界。
武田カオリ(歌手)
11.8 sun・21 sat|木々に、ゆだねて
essence within project ― 植物とともに、心身をほどく冬のボディ&マインドケアー
飯田夏代(ロミロミ)
瀧澤香織(ヘッドマッサージ)
田中のり子(フラワーエッセンスリーディング)
11.13 fri・22 sun|フラワーカードリーディング
木々の知恵に耳を澄ませて― 冬を迎える、心のカードリーディング ―
谷口みよ子(花療法家・訳者)
11.15 sun|薫香と冬のセルフケア
新しい薫香「みちる」「やどる」の煙と香り、植物のオイルを通して、冬を迎える心と身体を調える体験。
中山晶子(mahina pharmacy)
EXHIBITION & SEASONAL ITEMS
宮沢賢治の選書
book & gallery 面影による、賢治の物語から広がる本の世界。
森の実りのお菓子
木の実や穀物、秋の果実などを使った季節の味わい。tricot 赤城美知子(菓子作家)
森の香り
ホップと樹木を中心に、深い休息へと誘う香り。
月の冬じたく展 プログラム
宮沢賢治の森を聴く
『狼森と笊森、盗森』
武田カオリ ポエトリーライブ

森には、人がやってくるずっと前から
つづいている時間がある。
山があり、岩があり、木々が育ち
風が吹き、植物が実を結ぶ。
そこへ人がやってきて
森に問いかけながら、暮らしを始める。
宮沢賢治の童話『狼森と笊森、盗森』(おいのもりとざるもり、ぬすともり)。
岩手山の麓、小岩井農場の北側に実在する四つの森を舞台に、人と自然が出会い、ともに暮らしてゆく姿を描いた物語です。森も、岩も、山も、植物も、人も、それぞれに生命の気配をもち、ともに息づいている。ユーモラスで愛らしい物語のなかから、人間もまた自然の一部であることが、ゆっくりと浮かび上がってきます。
この物語を声で届けてくださるのは、歌手 武田カオリさん。温かくシルキーで、静かに語りかけるような歌声をもつカオリさんが、今回初めて、実験的な音の世界とともに宮沢賢治の作品を紡ぐポエトリーライブに挑みます。
インドの楽器、シュルティボックスの持続する響きにのせて語られる『狼森と笊森、盗森』。そして『星めぐりの歌』、『種山ヶ原』など、賢治の作品へ。
歌うことと、語ること。
声と音が重なり、ほどけ、また生まれてゆく。
岩手という土地の風土、そこに生きた賢治のまなざし、自然界に満ちる生命の気配。実験的な音の響きとカオリさんの声が交わり、賢治の世界が新たな感覚で立ち上がります。
幕間には、この日のために料理家 谷口祐子さんが焼き上げる、胡桃と果実をたっぷりと焼き込んだ「森の実りのケーキ」を。岩手の森の風景に想いを重ねながら、岩手のワインやお茶とともに味わっていただきます。
声を聴き、音に身をゆだね、森の実りを味わう。
言葉だけではなく、音、香り、味わい、身体の感覚から、賢治の森へと入ってゆくような時間。
知識よりも先に、私たちの感覚が知っていること。秋の静けさのなか、カオリさんの声に導かれ、いつしか自分の内側にある森へ。
宮沢賢治の世界を、耳と身体で旅する夕べをお楽しみください。
:: プログラム詳細
日時| 2026年11月7日(土)16:30〜18:30
会場| mahina pharmacy
出演| 武田カオリ(朗読・歌・音)
お菓子| 谷口祐子
参加費| 5,500円(税込) 岩手のワイン・お茶・森のケーキプレート付き
:: キャスト
武田カオリ
武田カオリ(Vo.)と石井マサユキ(Produce, All inst.)によるユニットTICAとして2000年にデビュー。ソロとしての活動も多く、ゆらゆら帝国、中島ノブユキ、川上つよしと彼のムードメイカーズ、SILENT POETS等様々なアーティストの作品に参加。2012年には初のソロアルバム「東京のシンフォニー」を、2019年には盟友Pepe Californiaとのミニアルバム「Take Me Down」を、2023年には音楽家である阿部海太郎と共にアルバム「HOUSE」を発表している。
instagram : @takeda_kaori

:: お申し込み方法
マヒナファーマシーの「お問い合わせページ」よりお申し込みください。お問い合わせ内容の冒頭に「ポエトリーライブ」とご記入の上、お名前・ご住所・電話番号・メールアドレス・参加人数をお知らせください。
月の冬じたく展 プログラム

essence within project
木々に、ゆだねて
— 植物とともに、心身をほどく冬のボディ&マインドケア —
大きな木の幹に、そっと背中をあずける。
ただそこに身をゆだねるだけで、身体の力が抜け、呼吸がゆっくりと深くなっていく。木々の静かな存在に包まれるとき、私たちは自然と安心感を取り戻していくのかもしれません。
自然界では、木々が葉を落とし、実や種子に生命を宿しながら、静かな冬の時間へと向かっています。外へと広がっていた生命の営みが、少しずつ内側へと移っていく季節です。私たちの心と身体もまた、知らず知らずのうちに積み重ねてきた緊張や疲れをほどき、外へ向かっていた意識を休ませる時間が必要なのかもしれません。そうして内側に静かな力を蓄えながら、次の季節へとつながっていく。
essence within project は、フラワーエッセンス カタリスト花療法家クラス修了生による、植物の力を日常へと実装するプロジェクト。学びを土台に、それぞれの専門性を通して、身体・感情・思考へと具体的に働きかけます。

ロミロミによるボディケアでは、身体をゆだね、背中や全身に蓄積された緊張をゆっくりとほどいていきます。
フラワーエッセンスを取り入れた頭皮ケアでは、働き続けてきた思考を休ませ、深い安らぎへと導きます。
フラワーエッセンスカードリーディングでは、木々の生命の営みに重ねながら、今の自分を支えているものや、これから育んでいきたい可能性に目を向けていきます。
今回のケアワークでは、3つのセッションを通して、この時間のために用意した木々の香りを取り入れます。森の中で大きな木に寄りかかるように、木々の香りにそっと身をゆだねて。深く息を吸い、身体も心もゆっくりとほどいていく。
何かを変えようと急ぐのではなく、この一年を歩んできた自分自身をいたわりながら、内側に宿る静かな力を養っていく。
そんな冬じたくのひとときを、過ごしていただけたらと思います。
:: ロミロミ|飯田夏代
固く緊張しがちな背中を中心に、波のような一定のリズムでじんわりと圧をかけ、全身をゆるめながら、血流と呼吸を深くめぐらせます。抱えていた荷物を下ろすように、自然と肩の力が抜けて、素直な自分に戻る時間。自律神経のバランスを整え、穏やかなグラウンディングをサポートします。
*肩まわりや股関節、脚のストレッチも行うため、動きやすくゆったりした服装でお越しください。パンツスタイルがおすすめです。
:: 樹木の香りと頭皮ケア|瀧澤香織
思考が休まらず、頭や首まわりに緊張を抱えやすい日々。樹木の香りとフラワーエッセンスを取り入れながら、ゆったりと横になり、身体をあずけて受ける頭皮ケア。森の静けさに包まれるように、頭部の緊張をやさしくほどき、心身を深い休息へと導きます。考えることから少し離れ、意識を外側から内側へ。静かに自分自身を取り戻していく時間です。
:: 輝く女性のためのフラワーエッセンスリーディング|田中のり子
仕事、家庭、人間関係。さまざまな役割を担いながら生きる女性たちへ。編集者として多くの人の声に耳を傾けてきた視点から、思考と感情を丁寧に整理し、植物のメッセージを日常の具体的な選択へと落とし込みます。気づきで終わらせない、明日からの一歩を促す実践的なリーディング。木々が大地に根を張り、枝を伸ばしていくように、新しい一年に向けて、自分自身の土台とこれからの可能性を見つめ、働き方や在り方へとつなげる時間です。
:: セッション詳細
日時:11月8日(日) 21日(土) 各30分
ヘッドマッサージ
13:00 / 13:50 / 14:40 / 15:30 / 16:20 / 17:10
ロミロミ
13:00 / 13:50 / 14:40 / 15:30 / 16:20 / 17:10
フラワーエッセンスカードリーディング
13:00 / 13:50 / 14:40 / 15:30 / 16:20 / 17:10
料金:各プログラム 3,300円(税込)
:: お申し込み方法
マヒナファーマシーの「お問い合わせページ」よりお申し込みください。お問い合わせ内容の冒頭に「冬のボディ&マインドケア」とご記入の上、お名前・ご住所・電話番号・メールアドレス・参加人数・ご希望の日にちとメニュー(頭皮ケア/ロミロミ/カードリーディング)と時間をお知らせください。
月の冬じたく展 プログラム

木々の知恵に耳を澄ませて
― 冬を迎える、心のカードリーディング ―
季節が秋から冬へと移り変わるころ。木々がそれぞれの姿で冬を迎えるように、私たちも少し立ち止まって、今の自分を見つめてみませんか。
今回のカードリーディングでは、世界各地の40種類の樹木を題材にしたカードを使います。
大地に根を張り、幹を伸ばし、葉を茂らせ、花を咲かせ、実を結ぶ木々。
それぞれの木が持つ象徴的な意味を手がかりに、今の自分に必要なことや、これから大切にしていきたいことを、ご一緒に紐解いていきます。
今、取り組んでいること。
少し迷っていること。
心に引っかかっていること。
お聞きになりたいことを、ひとつお持ちください。
カードを通してご自身の思いに耳を傾けながら、この冬をどのように過ごし、次の季節へとつなげていくのか。そのヒントを見つけていただけたらと思います。
リーディングの最後には、お話ししたテーマに寄り添い、心の支えとなるバッチフラワーエッセンスをお選びし、その場でお飲みいただきます。
ご希望の方は、ご自分のための調合ボトルを作って、お持ち帰りいただくこともできます(別途料金)。
木々の知恵と花々の力を借りて、この冬の日々を自分らしく歩んでいくための30分。
冬の始まりに、どうぞお役立てください。
*バッチフラワーレメディーは、英国の医師エドワード・バッチ博士が1936年に完成させた、38種類の自然のエッセンスです。植物の花や岩清水を用いて作られ、日々の暮らしの中で感じる不安や迷い、怒りなど、さまざまな感情に向き合い、心のバランスを整えるために用いられています。植物の薬効成分によるものではなく、植物の持つ性質を生かした自然療法です。
:: ワークショップ詳細
11月13日(金) 13:00〜 / 14:00〜 / 15:00〜 / 16:00〜 / 17:00〜
11月22日(日) 14:00〜 / 15:00〜 / 16:00〜 / 17:00〜
リーディング時間:30分
料金:3500円(レメディをお持ち帰りいただく場合は、別途2,500円になります)
:: お申し込み方法
マヒナファーマシーの「お問い合わせページ」よりお申し込みください。お問い合わせ内容の冒頭に「カードリーディング」とご記入の上、お名前・ご住所・電話番号・メールアドレス・参加人数・ご希望の日にちと時間をお知らせください。
:: ファシリテーター
谷口みよ子(フラワーエッセンス講師/訳者/花療法家)
時代が大きく動く流れのなかで迎える、はじまりの春に。ひとつ高い視座から自分を見つめ直し、これからを見つけてゆくための、確かな導き手です。長年にわたりマヒナのフラワーエッセンスを指導し、多くのセラピストを育成してきた存在です。
植物の生命力、その形と働きに深く向き合い続け、花が語る微細なメッセージを丁寧に読み解いてきました。豊かな経験と叡智をもとに、その人の人生の流れと、いま立っている地点を見極め、次なる方向を静かに示してくれる導き手です。
月の冬じたく展 プログラム

みちる、やどる
薫香と植物に学ぶ、冬の養生会
実りは、生命が未来へと手渡す祝福
光を浴び、風に揺れ
長い季節を生きてきた木々が
その身に満ちたものを、惜しみなく大地へ還していく
満ちる歓び
熟してゆく生命の輝き
そして、ひと粒の種子には
まだ見ぬ季節の光が宿る
目に見えるものが、目に見えないものへ
植物は煙となり
その生命の記憶を、私たちの呼吸へと手渡す
この会では、mahina pharmacyの新しい薫香「みちる」「やどる」を通して、冬へと向かう植物の生命の営みと、私たちの心身のつながりを感じていきます。
二つの薫香を焚きながら、それぞれを形づくる象徴的な植物を取り上げ、その個性をひとつずつ紐解いていきます。樹木、樹脂、実や種子。植物が生きてきた姿を見つめ、触れ、単体の香りを確かめながら、身近な植物を冬の身体のケアに役立てる方法や、香りを通して心を澄ませる知恵をご紹介します。そして最後は、ヨモギとパロサントの植物オイルを使って、自分自身の身体にやさしく触れるセルフケアを。香りの余韻を感じながら、外へ向かっていた意識を少しずつ内側へと向けていきます。
植物の滋養を、身体へ。
植物の祈りを、心へ。
ただ「香る」のではなく
ただ「休む」のでもなく
植物を囲み、香りを焚き、冬を迎えるための小さなセレモニー。植物の生命と、自分自身の内なる響きに耳を澄ませる120分。
満ちたものを受け取り
まだ見ぬものを、内側に宿す
—— 冬の静けさへ、わたしをひらく
何かを変えようと急ぐのではなく、この一年を歩んできた自分自身をいたわりながら、内側に宿る静かな力を養っていく。
そんな冬じたくのひとときを、過ごしていただけたらと思います。
:: 参加特典
ヨモギとパロサントのセルフケアオイル(15ml)
手のひらから、身体の奥へ。
自分自身の身体に触れながら、目には見えない内なる感覚にも耳を澄ませる。
香りとぬくもりが、心の奥へと静かにひろがっていく。
当日のセルフケアで使用する特別なオイルを、お持ち帰りいただきます。
:: プログラム詳細
日時: 11月15日(日)10:30〜12:30
会場: mahina pharmacy
参加費: 6,600円(税込・セルフケアオイル付き)
定員: 少人数制
:: お申し込み方法
マヒナファーマシーの「お問い合わせページ」よりお申し込みください。お問い合わせ内容の冒頭に「冬の養生会」とご記入の上、お名前・ご住所・電話番号・メールアドレス・参加人数をお知らせください。
