フラワーエッセンス − 毎日のこころを整えるお花の処方箋
こんにちは。お元気ですか?早いものでもう7月ですね。一年の後半に入ったとは、信じられない早さです。コロナ禍は続き、社会も大きく動いていますが、私たちの内側でも外側の世界に呼応して、大きな変化を実感することの多い日々です。特に先月の夏至の前の1、2ヶ月、そして夏至を超えた今の時期に、大きな揺さぶりをかけられるような出来事を体験した方のお話や、落ち着いて過ごされた方の中にも新しい始まりを感じている、というお話も多く伺います。
自然界は、夏至を境に、今は冬至に向けて日照時間がゆっくりと短くなる流れにあります。とはいえ、私たちにとってこれから梅雨が明け盛夏を迎えようとしている今、12月の冬至に意識を向けるのは少し難しい感もありますね。それでも自然界は着々と変化し、めぐっています。人間も自然の一部として、このめぐりに呼応する存在と考えるなら、太陽と関連する内なる男性性、能動的な面はゆっくりと落ち着き、月に通じる内なる女性性、受容性や繊細に感じ取る力が、活性化する流れに入っていると言えるでしょう。そうして冬至の前に、秋分という光と闇の時間がちょうど同じ長さになる頃、木の実がたわわに実る、収穫の時期を迎えます。同じように私たちも、今はこの秋分に向けて、過去の季節から自分なりに取り組んでいることに、何かしらの実りを得てゆく時に向かっているのでしょう。一見「実りなど得られるのか」と疑問に思えたとしても、その気持ちを一旦横に置いて、少し離れた視点で今を眺めるようにしてみると、ささやかではあっても、確実に実りの種(たね)と感じられるものごとの存在に気づくこともあるように思えます。私たちには「自分はダメ、十分でない」と自己不信の思いが湧くこともよくあります。けれど、そんな気持ちも受け止めて、しなやかに変化して前に進みたいものですね。7月の新月は、実りの秋に向け、自分の願いやヴィジョンを大切にながら、自分や物事の流れを信頼して行動するサポートになるフラワーエッセンスをご紹介します。
ゲンチアン(Gentiana amarella)
~自分を信頼して自分のペースで前に進む~
こんな時におすすめです
*客観的に全体を捉えればうまくいっているのに、
小さな見方にとらわれて悲観的になって落ち込む時
*人の評価や反応に自分を照らして気落ちする時
*自分の流れを信頼できずやる気を失ってしまう時
*やっぱりダメ、うまくいかない、という思いが頭から離れない時
*自分のすることに自信が持てない時
ゲンチアンは小高い丘の上に咲く2年草です。花の咲く時期としては遅い8月から9月に開花します。紫色の花は、私たちの高い視点やヴィジョン、目指していることや夢を象徴しているかのようです。ゲンチアンが小高い丘から一帯の景色を見渡すように、このフラワーエッセンスは、物事の全体を高い視点でとらえ、焦らずに前に進むサポートになります。この植物が2年をかけて花を咲かせ実を結ぶように、たとえ時間がかかったとしても物事には最適なタイミングがあることを信頼する助けになります。そして自分の願いを大切に持ち続けて努力する持久力と、状況に臨機応変に対応する心の力を取り戻すように促す、頼りになるフラワーエッセンスです。
市販のストックボトルから1日4回2滴ずつを目安にとってみてください。このエッセンスは、無関心や無気力、無力感やあきらめの気持ちを落ち着かせ、日々の出来事や自分に興味をもって取り組む後押しとなります。ハート形のピンク色の花が象徴するように、こころに緩みと暖かさを取り戻すサポート・エッセンスです。
参考:ジュリアン・バーナード『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』
王由衣『フラワーエッセンス事典』
バッチ博士の開発したフラワーエッセンスは38種類。心のバランスを整えて変化を促します。心理状態に合うエッセンスをとることで、次第に心は整い安定する方向に向かいます。心が安定すると、自分の状況を客観的に受け止めて改善の糸口を見出だし、前向きな行動をとりやすくなります。直感力やインスピレーションを信頼して生かす機会も増えるでしょう。フラワーエッセンスは、その人が本来内に備えた心の力を取り戻し、実力と魅力を発揮してゆくための、植物と人をつないで共鳴を促す促進者(カタリスト)と言えます。
●フラワーレメディ・ワークショップ オンライン講座
「今こそフラワーレメディが生きる時〜フラワーレメディライフ入門・中級編」
2021年7月10日 ○
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谷口みよ子
フラワーエッセンス講師、翻訳者、プラクティショナー
東京生まれ。双子座。
外資系銀行、私立美術館勤務を経て、より自分らしい生き方を模索するなかで、1997年、フラワーエッセンスに出会う。以降フラワーエッセンスを役立てて学ぶ過程で、植物が象徴する自然界のことや、植物、人間を含む全てにつながりがあることを実感するようになる。
2000年よりスペースハナを主宰し、講座の主催、編集、翻訳、個人セッションなど、フラワーエッセンスの仕事に広く携わる。現在は講師、翻訳者、プラクティショナーとして活動している。マヒナファーマシーで「わたしに出会うフラワーエッセンスシリーズ」や実用基礎/実践活用クラス、季節のワークショップ、フラワーカード・リーディングを担当。
訳書に『エドワード・バッチ著作集』(ジュリアン・バーナード編、BABジャパン、2008年)、『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』(ジュリアン・バーナード著、英国フラワーレメディー・プログラム、2013年がある。
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