からだの声に耳を澄ます / 高橋美穂子(ロルファー)

第10回 あたためる


冬の夜空がきりりと美しい季節になりました。
いかがおすごしでしょうか。

冷えについては、悩んでいらっしゃる方も多いか思います。
たとえば、冬場は頭がのぼせるという場合、実は足先やお腹が冷えていることが多いようで、しっかりあたたまってくると実は冷えていたんだということを感じることがあります。

日々できるいくつかをご紹介しようかと思います。

身近な温まる手段をしては、お風呂がありますね。

足先が非常に冷えている場合、お風呂にはいってもなかなか温まりにくいものです。
以前も書いたことがあるかもしれませんが、足があたたまるまえにのぼせてしまうのを防ぐ為に、先に足湯してから、そのあと全身お風呂に入ると、のぼせずにしっかり全身をあたためることができます。あんまり冷えているときは、少し高めの温度で、足だけ7分ほどの足湯をしてからの入浴、よかったらお試しください。

湯船に入ったあとも、もう1つ。できることがあります。湯船に入りながらの頭皮のマッサージです。頭皮をしっかりもって、ずらす感じでマッサージしてみます。

というのも、冷えを訴えている方の頭がけっこう固まっているということが多いようなんですね。
足が冷たい人は、頭がこっている人が多いのではないでしょうか。
パソコンやスマートフォン、タブレットなどで目を集中して使っていることもあるかと思います。
寒くなってきて、足は気にするけれど頭は気にしていない。というか、気がつかないということはありませんか?

頭のてっぺんや、眉毛の上のほう。首と耳のつけねの後ろあたりがとくに固くなりやすい場所です。
しっかりほぐすと、頭皮からもちゃんと汗がでてくると思います。
たくさん使った頭や目にもしっかりケアを!汗をだして、自らの潤いで補ってあげてください。

自分でどうしても難しかったら、まずは美容室でヘッドスパをしてもらうのもいいかなと思います。首がこっているのも案外頭が固くなっているのが原因ということもあります。
台湾に旅行にいったとき、台湾の美容室でシャンプーをしてもらったのですが、これもとても気持ちがよかったです。台湾に行かれる方はおすすめです。

白湯、レッグウォーマーや腹巻、湯たんぽ、布ナプキンなど、日々の中で使ったり、使ってみたいとおもっているけれどなかなか手がでないものってありますよね。
自分にあった、実践できる物からためしてみたらいいかなと思いますが、お休みにも入る今の時期、試しにトライしてみるのもいいのではないでしょうか。

もしどうしても、やっぱり難しいな。ということであれば、丁寧に、シャンプーする。だけでも十分です。まずはそこからはじめてみてはいかがでしょう。そのときは、座って髪を洗う場合でも、立ってでも、できるだけ足の裏もしっかりつけて、できれば足の指も10本床に触れている感覚をもちながら頭を洗ってあげるといいかなと思います。

余談ですが、以前、顔の肌荒れがひどい時期がありました。回復のひとつの要因にシャンプーとリンスをと変えてみたことが大きかったように思います。できるだけ、自分にあったものを探し始めるのにもいい時期かなと思います。


日々の◯◯

私が鎌倉に住むことになったきっかけは、フラワーアーチストのCHAJINさんのお花の教室が都内の奥沢の教室が終わることになり、鎌倉の教室に通うようになったからでした。当時は、都内におりましたし、まさか住む事になるなんて!と9年たったいまでも不思議に思います。
都内から月に一度通うようになって、鎌倉が身近になり、一年半くらいしたころ、住んでみようかななんて教室の後に不動産屋さんをのぞいて、次の月のクラスの日に引越だったなんて、不思議なご縁です。お花のクラスの日に引越だったので、引っ越してすぐ、お部屋にお花を飾る事ができて嬉しかったのを今でもよく覚えています。ピンクのチューリップの花瓶活けでした。
今でもお世話になっている、CHAJINさんの本「きょうの花活け」は、
コラムもたくさんで、充実の本です。
教室はいつでも笑いに溢れ、花材や、花器はとびきり可愛く素敵なものばかり。
それが日々の中でも生かせるような素敵な内容です。
ぜひ手に取ってみてほしい本です。


2015年12月25日

第9回 秋のクリアリング


あんなに暑かった夏があっという間に姿を隠して、もうすっかり秋の気配ですね。
おひさしぶりです。いかがおすごしでしょうか。

急な秋の到来に、身体も少し戸惑っている時期かもしれません。
知らない間に冷えていたり、気圧の変化で、
頭が痛かったり、腰が重かったりする方も多いようです。

たとえば大雨や台風などで、予定がキャンセルになったとき、
私は、突然はっと、はじめることがあります。

お掃除。しかも大掛かりに。

台風なんかで、外に出られない時にうってつけです。
年末にするお掃除を、秋のこの時期に身体を使って、
思い切ってやってみるというのはいかがでしょう。

どうしても停滞感のあるとき、身体が重い時など、
回り道かもしれませんが案外すっきりする近道でもあります。

重層は、昔よりも安価で手に入りやすくなりました。
ペースト状にしたり、そのまま粉でふりかけて磨く。
そのあと雑巾で何度か拭くのくりかえし。換気扇や、台所、お風呂場。
排水溝は、そこにクエン酸を水で薄めたものをじゃーッと流す。

手のひらで、ふきんを通して床や窓を感じながらふいてみましょう。

窓は、マイクロファイバーのクロスとお水で十分綺麗になります。

前にもお話しましたが、アロマの精油に少し手伝ってもらうのもいいと思います。
バケツに1、2滴たらし、ふきんをしぼって床を拭いたり、壁を拭いたり。

さっきの重層に数滴たらすのもいいですよ。
シンクやお手洗いが本当にぴかぴかになるし、いい香りになります。

そして、曇りがすこしずつとれてくると、なぜかアイディアも沸いてくる。
さーっとシャワーを浴びて、美術館などにおでかけするのもいいと思います。

夏の疲れがでてくる今だからこそ、身体を動かしてのお掃除。
おすすめです。

朝にできるストレッチをご紹介します。

朝晩が少し冷えてきました。
身体をもぞもぞ動かしてから、起きてほしいところです。
目が覚めてまだ寝ている状態で、足の裏を丸める感じで足指をまるめ、
そのまま甲をのばしたり、足首をまげたり。
朝は足がおふとんからでていたりして、
冷えやすいのでつりそうになることもあるかと思います。ゆっくり、でもだからこそ。
そのあと、足首を上下に動かします。
お腹のほうから足を下の方に伸ばして、
踵を交互になるべく遠くへ伸ばしていくのもおすすめです。
そうすると、末端が少し動いてきますね。

寝たまま膝をもって、左右にごろごろしたり、関節を動かします。
さあ、だいぶ脚がうごいてきました。

足の裏を手のひらで足の内側から土踏まずのところを持ちます。
膝は曲げて下さい。そのときに、
なるべくお腹から手のひらがでているように手のひらで触るように腕を使います。
首は休むように。
足の裏側、ふとももの裏側、おしりがきもちよくのびてくるといいなと思います。
やってみるとわかるのですが、結構首が緊張する場合がありますから、
工夫してみてくださいね。


日々の◯◯

最近、お料理にレモンなどの柑橘類を使うのが楽しいです。
国産レモンがそろそろでまわりはじめまして。
かぼすもみかけるようになりましたね。

キノコの炊き込みごはんに最後にふったり、サラダに使ったり。
ライムでもいいし、すだちでも、オレンジでもいいと思います。
ちょっと気分を変えたい時に、とても重宝しています。

この間友達がライムを買ってきてくれて、
ミントとともにノンアルコールのモヒートを作ってくれました。
シロップを作って、ミントとライムとサイダーを入れます。
オレンジにしたっていいし、レモンでもいい。

気分が変わればそれが一番のごちそうです。


2015年9月28日

第8回 ゆれながら


こんにちは。季節はめぐり、雨の季節になりました。

梅雨の時期の体は、湿度は高さを感じるわりに、体は冷えていることが多いです。移動中の乗り物で冷房がかかっていることもあり、うっかり薄着ででかけてしまって冷えてしまう、なんてこともあるかもしれません。一枚の羽織るものはこれからの時期にかかせないですね。

今回は、「座る」ということについてお伝えしようと思います。

お恥ずかしい話ですが、私はロルファーになるまで、骨盤のしくみも、足のしくみも、どんなふうに座ると楽かなんて、考えた事もありませんでした。むしろ、学生のころはつま先をつけて、甲をのばしながら座っていました。

座るのに大切な骨盤ですが、しくみを少し説明すると、大きくわけると4つの骨からできています。(厳密にいうともっとあるのですが) ウエストを下にたどると左右に、水平な大きな骨にあたります。寛骨という骨です。その左右を後ろにたどり、背骨にぶつかります。そのつづき垂直のラインにあるのが仙骨。三角形の骨です。その先についているのが尾骨、しっぽの名残ですね。

骨盤はボウルのように、内臓をささえてくれています。そのボウルの一番下の部分で座ると、楽ですよ。というお話です。

足のつく座面の固い椅子の前にたってみてください。そしておしりを後ろに突き出して、おしりに触れて見ると、左右二つの骨があるのがわかると思います。ボウルの一番下の部分です。それは座骨といって、寛骨の一部なのですが、少し丸みを帯びながら尖っていると思います。おしりをつきだしたまま、その座骨の一番とがっているところより少し前で座るイメージで腰を下ろします。痛くないようにですが、座骨に手で触れながらすわってみると骨がかんじられると思います。そして、足を着き、骨盤の上に体がくるようにふわりとのせてみます。しっぽを垂らすイメージをもつとやわらかく座れることもあります。

人によっては普段より腰がそっているように感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。上半身の力を少しずつ抜きながら、骨盤の重さ、足の重さを感じてみます。

そして、一度骨盤のボウルを後ろに倒すと、背骨もつられて後ろに倒れ丸くなりますよね。赤ちゃんや動物が眠っているときはこの姿勢をとる事が多い。リラックスの姿勢です。

これが悪い訳ではないのです。

ただ、骨盤の後ろ側で座った姿勢で気がついてほしいのは、足が離れているかもしれないとということ。足のサポートがあると、座るのも楽になることがあります。もう一度さきほどの前傾の場所にもどると、足が体を支えてくれていたことに気がつくかもしれません。そうして揺れて、自分の楽な場所をさがしてみてください。

ちなみに、座骨にのれない、あまり感覚がないという方もいらっしゃると思います。そんなときは、おしりをつけたまま、頭を上にどんどん伸ばしていきます。頭に背中もついていきます。ジャックと豆の木のように、蔓がのびるように。そして伸びきってもう行けないというところまでいったら脱力します。そうすると、はじめて骨盤に体重をあずけられる人もいます。

いろんなパターンの方がいらっしゃるんです。空と仲良しの方、地面と仲良しの方。そして、人は自分のパターンしか本当には知らない。だから、この座り方がいいというのはありません。自分で楽な場所をみつけてみてください。そして、ときに別の場所に動いてみる。一番大切なのは、あるひとつの場所にいるのが快適だということではないこと。ゆれていいということです。

楽に座る場所がみつかったら、足がついた状態で、お手洗いの洋式に座っていることを思いうかべてみてください。呼吸とともに、自分の骨盤ボウルの一番下が風船みたいになり、膨らんだりしぼんだりしているイメージができたら、よりリラックスして座ることができませんか?

骨盤のボウルをころころとうごかしたり、もぞもぞとおしりを左右にゆらしたり。その上にのっている背骨もゆらゆらと動くということを感じてみてください。骨盤が固まると気持ちも固まってきます。肌寒かったり、暑かったりするこのごろ。なるべくいろんなストレスをゆるく受け流していけたらいいですね。

骨盤の底ははやわらかく水平な構造です。そして水平の安定は、他の水平な構造を助けてくれ、平衡感覚をのびのびさせてくれることにつながります。固い安定でなく、しなやかな安定。

日常の中で、ふと身体感覚を意識するとまわりの見え方が変わってくることがあります。自分の身体がいいなと思ったことを素直に「いい」と思えるように。


日々の◯◯

毎日使っているもののご紹介です。

金工作家の坂野友紀さんのカトラリー。
使いやすくて、なにより美しい。
口にふれた瞬間に、
その使いやすさがわかります。
なめらかさ、やわらかさ、角度。
どれをとっても、うーんとうなってしまうほど。

日々に自分に触れる道具は、
時に毎日のものだからと雑になってしまうことがあります。
でもぜひ、毎日のものにこそ、その瞬間に喜びがあることを知ってもらいたい。

坂野さんのカトラリーは
日々の食卓にその感触のいろどり教えてくれるのではないかと思います。


2015年7月2日

第7回 大地のエネルギー


はりつめた冬の空気を、やわらかな春の風がすこしずつほぐしてくれます。
春の気配は、どうしてこんなに幸福を感じることができるのでしょうか。
おひさしぶりです。お元気でいらっしゃいますか。
大きな別れや、新しいことのはじまりや、ダイナミックに人生の移り変わるこの季節。
みなさんはどんな波を感じて、おすごしでしょうか。

地表から、草たちが芽吹き、美しい色をみせてくれるころ、その草たちをみるたびに
イラストをかいてくれているイシカワさんのことが頭に浮かびます。
草が好きなイシカワさんは、特に春の野草について詳しく、
とびきり美味しい草料理を作ってくれたり、絵をみせてくれたりします。

彼女が草を摘みにいくところに、同行させてもらったことがあります。
その時、私はとても疲れていて、草むらに寝転んでお昼寝をしながら、
地面のあたたかさや、草や風の匂いを草を摘む姿をとおくから眺めていました。
とても癒された、贅沢な春の一日でした。
春になるといつもそのことを思い出すだろうなと思うくらい。

星野道夫さんの本に、薬草に詳しいインディアンのおばあさんの話がでてくるのです。
詳しい表記は忘れてしまったけれど、そのおばあさんがいうんです。
「あらゆる植物は何かの力をもっていて、その力をもらうには、
静かに、耳をすましながらそこへ近づいて行けばいい。」って。

そのことをふと思い出し、イシカワさんが草を摘む姿に重なりました。

春の植物は、苦みがあったり、アクがあったりして、
体の内側にたまったものを一度外にだしてくれる役割があります。
季節の物はそれにあった役割がちゃんとあるんですね。
たらの芽、ふきのとう、たんぽぽ、野蒜、よもぎ、つくし、ゆきのした、菜の花、たけのこ。

どうぞ、今の時期ならではの春の楽しみを味わってみてください。
それは体の流れを助けてくれます。
お腹を下しやすかったり、花粉症で鼻や目からたくさんでる時期でもあります。
出してくれているんだなと思うと、体への感謝の気持ちも少しわきませんか?

新しい出会いだけでなく、日々の普段あっている友人でも、
丁寧に新しい気持ちで触れてみてはいかがでしょう。
おへその真ん中をその人やものに向けます。
人だけでなく物でもいいかもしれません。
手のひらをやわらかくして、触れる場所と一体化するようにふれてみてください。

草むらに横になる機会があったら、
背中でシート越しの草や地面のあたたかさを感じてみてください。
立って、靴越しに足の裏で感じる事だってきっとできると思います。
そこには血管のように広がる、草や木の根っこが大地にひろがっています。
私たちのからだととても似ている大地。コンクリートの下にもそれはあるのですから。

どうぞすばらしい春をお過ごしください。


日々の◯◯

何年前でしょうか。
「月明かりにてらされたちいさな薬局のような場所」のお話をうかがったのは。

それがマヒナファーマシーという名前になり、ウェブのサイトが出来て、
オリジナルのコーディアルや、ハーブができあがり、その波はどんどん広がり、
宮城や、島根や、山形に住むクリエイターの方たちとの
コラボレーションが生まれていきました。

イベントでは本当にたくさんの方がいらしていて、
側でみていてもとても感激しました。

マヒナファーマシーを主宰されているなかやまあきこさんは、
いつもそんなふうに軽やかにそして、
誰かの為になにかを形にしていく方です。

そしていよいよマヒナファーマシーストアーがオープン。
下北沢の駅からほどちかいにもかかわらず、
静かなその場所は、これからたくさんの方に愛されて、
いろんなものを発信したり、集ったりする場所になると思います。

暮らしに寄り添うものたち。
日々の中で、役に立ち、心がうきうきし、だれかに教えたくなるもの。
お店をのぞく度に、新しい発見があるのではないかと思います。
1つにしぼれないから、今回の日々の○○はお店のご紹介とさせてください。
どうぞ、足を運んでみてください。
そして手に取って、そのものたちの生まれたストーリーを
ぜひうかがってみてくださいね。


2015年4月4日

第6回 凛と風をまとい歩く

新しい年のはじまり、おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

めぐる新しい季節がやってきました。
どんな一年になるのでしょう。
今からわくわくします。

今回は寒い時期の楽しみ方について、
ほんのささいなことですでにご存知のことも多いかもしれませんが、
お話させていただこうと思います。

お肌も髪も乾燥するこの季節。
そんなときは、もしかしたら体の内側も乾燥しているかもしれません。
あたたかなとろみのあるスープや鍋は、体へも心へもご馳走になります。
水分だけを取ろうとしてもなかなか入って行かない季節ですから、
食事で水分をとると身体に入れやすいと思います。
お野菜をたっぷりとりながら、お食事と水分補給して、
お肌もお髪もつるつるぴかぴかでいてください。

寒いとどうしても身体全体が縮こまりがちになりますね。
冬のシーンで、はっと周りに美しさを与えてくれるものは、
素敵なコートや、マフラーではなくて、
すっとした姿勢でさっそうと歩く姿なのではないかと思います。
寒い時は大またでほんの5分くらい歩いてみてください。
ずっと、でなくていいのです。
足の内側のラインを意識しながら、どうぞ颯爽と風をまとうように歩いてみてください。
内股の部分が活性化してくると、すぐに暖かくなってきます。
思いのままに、身体をうごかしてみるのでもいいのです。
ただ、心から楽しんで夢中でなにかにとりくんでいる時間はご自身とつながる道になります。

夜、湯船にはいってもどうしても足元が冷えてしまうとき。
まず足湯をしてから全身入るのも、1つの方法です。
冷たい足のままですと、足があったかくなるころまで入っていると
どうしてものぼせてしまいがちです。
足湯は他にも風邪のひきはじめの対処にもなります。
しっかり熱めのお湯で、くるぶしまでつけて、赤くなるくらいまでしっかり入ります。
お湯を飲みながらお風呂に入るというのも、汗が出やすい方法です。

もうひとつ。 手のひらでお化粧水をつけるときのとっておきのつけかたをご紹介します。
手のひらだけの簡単なものです。

まず、手のひらでお顔に触れます。
手のひらで、お肌の皮膚の温度や、丸みを。ぴとっとやらわかな手でサーチします。
柔らかい手で触れていてください。

そのあと、少し意識をチェンジします。
お顔の皮膚で、ご自身の手のひらについて、
そのシワや、指紋、手の温度、やわらかさをサーチします。

感覚のいったりきたり、2~3回。
見た目はただ、手のひらでお肌にふれているだけ。
でも、片方やってから鏡をみてみてください。
きっと、半分だけリフトアップしている姿が鏡にうつっているはず。
ポイントは、やわらかい手。手のひらは本当に魔法をもっているんです。
お顔だけでなくてもちろん。いろんな部分にそんなふうに触れてみてください。

好きな音楽を一曲きいている間、よかったらお肌に触れる静かな時間を持ってもらえたら、
身体と少し仲良くなれるのではないかなと思います。

今回のイシカワさんのイラスト。テーマは「動」。
去年の冬のイラストが静かに待つ静けさだとすると、
水面下で春に向かう感じ。
そして、丸でなくすっと直線のイメージで書いてくださったそうです。
毎回思いますが、イラストがいろんなことを伝えてくれているように思います。

このマヒナファーマシーの場所があって、イシカワさんのイラストがあって、
よんでくださっている皆さんがいらして完成するこのページ。
ささやかな火が、だれかの心に寄り添うものになりますように。


日々の◯◯

前回お休みでした、日々の○○。それには理由がありました。前回のメッセージ、骨盤の回は、かなり具体的にそのことにフォーカスしてほしいメッセージをこめていました。言葉は少なかったのですが、骨盤はそのくらい、女性にとって大切な場所ですから。

私は前回の文章をイシカワさんが昔書いたある詩について、
思い出しながら書いていました。
満月。という詩です。イラストを書いてくださったイシカワさんも、
文を読んだ時、同時にそのことを思い出していたそうで、
その満ちた気持ちを絵にしてくれました。

そして多すぎる情報よりもと、シンプルな作りにした経緯がありました。
もしよかったら、今回のと前回のあわせてもう一度みていただけたらと思います。
重ねて同じメッセージもあります。

そして、今回の○○。
最近ライブを聴く機会のあった、AOKI hayatoさんと、
haruka nakamuraさんのFOLKLOREをききながら、
静かに時間を過ごすのが好きです。
帰る場所をさがすみたいに。自分と向き合うことを助けてくれるような
響くギターの音とともに過ごしています。
https://www.youtube.com/watch?v=bZILx2_CFhU


2015年1月5日

第5回 骨盤と一緒に

秋の風が心地よく、空気が澄んだ季節になってきました。
お元気でいらっしゃいますか。

お花の教室では秋の可憐な花が大変色鮮やかでした。
今の時期は花市場でも赤、黄、青が目に飛び込んで来る特別な時期なのだそうです。
夜にふと香ってくる金木犀の香りにも、秋の華やかな繊細さを感じます。

たくさんの美味しいものも楽しめるこの時期ですが、
夏の暑いという記憶がまだ残っているだけに、
明け方の冷えが身体に影響してくる時期でもあります。
腰が痛いという話をよく聞くようになりました。

朝おきたときに、足の中指と薬指の付け根をたどった足の甲のあたりの骨の間がもし、
かちこちになっていたら、ゆっくり指の間を開いてあげてください。
じわーっと両手の親指で甲側を、4つの指で外側をまわりこんで
足の後ろ側から指のつけね側から足首のほうまでゆっくり開いてみると
足の甲がひらいて気持ちがいいと思います。
そのあと、足の裏の、足のかかとの骨の前にある、
少しへこんでいるところに触れてみてください。
じんわりとでいいと思います。そこが足の裏の目です。

そのあと、もし時間があれば足湯をしてみてください。
ふだんお風呂にはいるより、少し暑い温度で試してみてはいかがでしょうか。

すでにお肌で感じている方もいらっしゃると思いますが、乾燥もはじまっています。
たっぷり水分をとることもお忘れなく。

先日、ロルフィングのインストラクターが興味深い話をしてくださいました。
バランスは丹田にあるという話をききますが、
女性はもう少し下の子宮に重心があるのではないかというお話でした。
考え方の1つとして聞いてもらえたらいいと思いますが、私にはとてもしっくりきたお話でした。
骨盤の一番底のスペースにも神経の回路があり、それは脳につながっています。

骨盤の中でちゃんと生活できているかな?と、たまに考えてみたりすると、
ブラックボックスのようにあまりよくわからなかった骨盤が、
少しなにか答えてくれるような気がします。

おおらかな呼吸をしたくなるような、いい季節です。
気持ちいい空気を足の裏の目から吸い込んで、
骨盤の中や頭の先まで呼吸が満たされたら、
ふーっと軽やかにはいてみるのはいかがでしょう。


2014年10月8日

第4回 ときにはなにもしない


こんにちは。お久しぶりです。いかがおすごしでしょうか。
季節は移り変わり、日差しが強く緑が豊かな季節になってきました。
お野菜も瑞々しく鮮やかな夏のものに変わってきましたね。

停滞感のあるときに、どうしてもふと外のなにかに
頼りたくなることがあるのではないでしょうか。
ちまたには、たくさんの情報があふれ、調子を崩した時には「なにかしないと!」
と焦る気持ちになることがあると思います。
もちろんケアは大切だけれど、なにかを頭の情報でやってしまっているような気がするときは、
ときには「なにもしない」という選択をしてみるのも1つの方法なのではないかと最近思います。

ある人が「これがいいよ」といっていることと逆のことが、
その人にとってしっくりくることはいくらでもあるし、
ただ過ぎ去るのを待つという時間が必要なこともあります。
棒があったら登りたいという衝動にかられる人もいれば、
そんなこと思った事も無いよという人もいます。

自分に快適な歩幅というのがあり、人の真似をして大股であるいたり、
つま先立ちで歩いても長くは歩いていられません。
無理をしたって長続きはしないから。
自分がやらなきゃと思っていることは本当に自分にしっくりきているのか、
うまくいかないときは立ち止まって見直すときなのかもしれません。

こつこつ日々のことをして、時には汗をかいて。
時を待ち、時がきたらその時にすっくと行動をおこせる人は素敵だなと思います。

今回のイシカワアユミさんのイラスト。たゆたうイメージ。
水草はミシマバイカモなんだそうです。
言葉にあわせたイラストを送ってくださるのですが、
どきどきしながら一番最初にみることができる
私のこの喜びは本当に言葉では言い表せません。
いつもありがとう。


日々の◯◯

今回は、「Shuku Shuku 」という新しい豊かさとはなにかを哲学していくライフスタイルマガジンをご紹介したいと思います。先日3号目が発売されたばかりです。今回のテーマは「働き方のカスタマイズ」。誰かを豊かにすることで、自分も豊かになる。働くってなんだろう。それを模索している人たちの生き方をインタビューや、エッセイが丁寧に綴られています。
今号は、よしもとばななさんが寄稿されていて、ゆっくりと心にしみていくようなエッセイでした。
ホ・オポノポノのKRさんのインタビューは、長くはないインタビュー記事なのですが、
何度か、はっとするような瞬間がありました。
知識として知っているということと、腑に落ちるということはずいぶん違うんだなと、
わかっているつもりになるってもったいないなとしみじみ思いました。


2014年7月12日

第3回 くせのこと


私の住んでいる鎌倉は桜は見頃をすぎましたが、あちこちでいろんな草花や
新芽があざやかに山をいろどっています。
これから北の方にむかって、桜は北上して咲いていきますね。
いろんなところから、文章を読んでくださっている方の声を聞く機会があり励まされます。
お読みくださりありがとうございます。
みなさまはどのようにお過ごしでいらっしゃいますか。

今回は「くせ」についてお話してみたいと思います。

去年のおわりからギターをはじめて、試行錯誤しながら楽しく日々ぽろぽろと弾いています。
ギターをはじめてみて、とてもびっくりしたのは、
左手が思うように使えない瞬間があることでした。正直、衝撃的でした。

いろいろ調べてみたり、仲間に相談してみたりしたところ、
私の左手は右手にくらべて、曲がる場所に固さがあることがわかってきました。
昔からおそらく固めてつかっていたのでしょう。怪我をしたことはありません。
ここから曲がるというのをしっかり意図して来なかったというだけなんです。
それだけで、だいぶ動きは変わってきます。

人は変わりたい。と思うと同時に、「やっぱり無理だ」とか、
「気が遠くなる」と考えてしまいがちです。
けれど、一気に全とっかえじゃなくていいのではないかと思うのです。
ほんのちょっとの一部分について変えて行く事を考えてみるのはいかがでしょうか。


もうひとつ、よくある「ねじる」ということについて、
一般的によくありがちなことを例にしてみましょう。

私は深く考えているときに、小さく右にねじれていく癖があるようです。
左にのりながら右にねじれていきます。
(逆の方もいらしゃると思いますし、もちろんそんな癖はない方もいらっしゃいます。)

その対処法は。
例えば、そのくせに気がついたときは何も考えずほんのちょっと左を向きます。
また戻して、今度はほんのちょっと足首から左を向きます。
また戻して、今度は膝から。右の座骨から。背骨の途中から。肩から。
もちろん顎から。鼻から。額から。小さくていいのです。
動きのパターンを変更するだけです。

左に向くだけでもたくさんバリエーションはあり、その複合技もあるわけです。
案外、首が痛いとか、肩が痛い、腰が痛いという原因がもっと別の所にあることは多く、
もともとねじれているというだけでなく、動きの中で知らずにねじってしまう。
ということもありますから、その場合はちょっと逆をやってみるということです。

携帯電話をみているときに、眉間にしわを寄せる癖があって
それにきがついたらふとゆるめるとか。
左目でみているようだったら、ちょっと右でみてみるとか。
歯をぐーっと噛んでいたら、ふっーっと息をはいてみるとか。
気がついたらちょっとやめてみる、というのだけだって十分です。
今まで知らなかったくせや、しっているくせでも治らないとおもっているものでも、
ほんのちょっと動かすだけで楽になることもあります。
そしてそれは人によってまったく違います。
その制限が無い人にとっては、思っても見ないことかもしれませんね。

まずはちょっぴり観察することから。
そして、その制限を作っているのは自分かもしれない。
それは案外ずっとあるものではないかもしれない。
よかったらご自身を観察してみてください。
案外楽になる近道は自分が握っているかもしれませんから。
そして、くせはまたその人のチャーミングさを作っていることもありますから、
知っているだけでいいということもあるかもしれないなと思う今日この頃です。


日々の◯◯

音楽のつながりで、最近すきなのは、ヘニングシュミットさんというドイツのピアニストさんです。 日常の中にこんな音楽がまぎれこんでいたら、なんとも楽しい気持ちになるんじゃないでしょうか。 絵を描いてくださっているイシカワアユミさんは、私のピアノの先生でもあります。
等々力の巣巣(http://www.susu.co.jp)でレッスンをされていますよ。 昔ピアノをやっていたけれど、最近弾いていないなあ。 でも弾きたいなあって方はよかったらチェックしてみてくださいね。
大人になってからの音楽は本当に楽しいものです。


2014年4月15日

第2回 呼吸


新年もあけ、みなさま新しい年のはじまりに、
こうして元気にご挨拶できますこと嬉しく思います。
本年もよろしくお願いいたします。

冷たい空気にふれると、ふと思い出すことがあります。
昔、冬に雪のふるくらい寒い場所に暮らす友達のところに
2泊ほど泊めてもらうことがありました。
外から帰ってきてまず彼女が毎回するのは、部屋の空気をいれかえること。
どんなに寒くても全部の窓をあけ、空気を通します。
めんどうくさがりな私は最初「えーっ、こんなに寒いのに?」って
心の中でちょっとびっくりしたものです。
長い時間ではないのですが、空気が入れ替わるまで彼女はしっかりと風を通していました。
でもね、そのあとのお部屋の気持ちの良さはちょっと忘れられません。
そのあと、なんとなくあの感じが気に入って、
帰宅したときや、朝起きたときに窓を開けることが習慣になっています。
セッションが終わった後も、少しでも窓をあけ、空気をいれかえます。
そんな時には深呼吸をひとつ。

今回は呼吸について、お話したいと思います。
私たちは生きている間は絶え間なく呼吸をしています。
(個人差はありますが、寝ている間も含め1日にだいたい2万回弱から2万5千回前後、呼吸をしているといわれています。)
ご存知の方には、あたりまえに思われる内容かもしれませんが、
セッションの際、肺の場所について、
みなさん驚かれることが多いので少しお話したいと思います。

肺のまわりの肋骨(通称であばら骨)は、左右で24本あります。
鳥かごのように立体的です。
後ろは背骨と接していて、前は胸骨という両胸の間の
細長い薄い剣のような形の骨と接しています。
肺は上の端が鎖骨の少し上まで顔をのぞかせています。
首の前側を下になでていくと首の付け根のくぼみがありますが、
そこが鎖骨の上側で左右にあります。
鎖骨の上の皮膚に軽くふれて呼吸をしていただくと、
下でなにか動いているのがわかると思います。
思っているよりずっと上まであるものだなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
それでは、肺の下部はどこまであるでしょう。
胸の真ん中の骨(胸骨)を下へとなぞると、骨がとぎれてやわらくなるところがあります。
そこがみぞおちです。そのあたりまで肺はあります。
みぞおちあたりに横隔膜がついていて、肺はその上にあります。

肋骨は指標になりますから、肋骨に手をあてて、
手のひらのほうに肺がひろがってくるようにイメージしながら、
この内側に肺があるんだなあと思いながら呼吸してみると、
ほんのちょっとその呼吸がひろがっていくのではないかなと思います。
脇や、背中。横にも広がります。これはやっちゃだめとか、あまりナーバスになりすぎるよりは、
肋骨をさわりながらいろんな方向にうごくもんだなあと思いながら
呼吸と一緒にいる、というのがおすすめです。

もうひとつは。
まずふーっとストローのような口で肺のなかの空気を吐き出して。
ゆっくりと空気や思いをお腹の下あたりに吸い込んでお腹を満たす。

呼吸のことを考えるのがむずかしかったら、
呼吸と呼吸のあいだについて考えてみるのもいいですよ。
あ、今息を吸い終わって吐く瞬間だとか、その逆の「間」について意識してみると、
呼吸がゆっくり深くなることがあります。

いろんな場所を触って自分の身体と仲良くなってもらえると嬉しいです。
痛いなと思うところは、もしかしたら今までがんばってくれていたところかもしれません。
優しく呼吸と一緒にふれると、少し身体は変わってくると思います。

呼吸については、首や、腕、骨盤底や、お腹の筋肉とも関係があるのですが、
それはまた別の機会に。


日々の◯◯

このコーナーでのおすすめを紹介します。
大好きなコーヒー。
友人でコーヒーショップを営んでいるcarawayさんと、鎌倉のカフェヴィヴモンディモンシュのコーヒー豆がいつも私の朝を支えてくれています。
毎日、コーヒーをミルで挽き、ペーパーフィルターをセットし、コーヒーポットで細くお湯を豆の上にぽたぽたたらしながら
ゆっくり淹れる時間は大切な時間です。
みなさんのそんな時間はどんな時ですか。


この号からイシカワアユミさんにイラストをお願いしています。ミモザの写真もそうです。このために贅沢にも書き下ろしていただいています。

イシカワさんの絵が好きという理由が一番ですが、余白や、空間にこめられたエッセンスにいろんな広がりをかんじて身体のことをお伝えするというのにいいのではないかと、お願いしてみたら本当に素敵なものを渡してくださいました。

"見えないものをかんじる(みる)"

ishikawa ayumi
ほぼ 音楽と絵と草 / 神奈川在住
ピアノ、イラスト、てしごと、植物、詩、ベランダー、波乗りビギナー
ときどき 作品展をひらいたり、ポエトリーリーディングライブなどで弾いたりしています。
http://2beans.client.jp

2014年1月16日


第1回
普段みていないところを丁寧に。


mahina pharmacyのセラピストリレーに参加させていただくことになりました
ロルファーの高橋美穂子です。
ひろえまりさんからひきついで、「からだの声に耳をすます」のページを
書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。
この連載では、私が日常の中で見たり経験したことを通して、
身体や生活のことについて暮らしのヒントになることをお伝えできたらいいなと思っています。

さて、ロルフィング®とはということをお話になりますと、実はとても難しく、
いつもロルファー同士顔を見合わせては苦笑いをしてしまうところなんです。
言葉にするのがとても難しい。

それでも言葉にしてみます、こほん。

ロルフィング®は、アメリカの生化学者アイダ・ロルフ博士によって開発されたメソッドで、
手のひらや肘で、からだを形作る筋肉や筋膜を、体呼吸や内側の動きとともに整えます。
身体の偏りやゆがみ、常にある緊張は自分では気がつきにくいものです。
ロルフィング®は、身体への気づきを深め、地球の重力に対して無理のない、
その人にとってより楽で自然な姿勢や動きを見つけるプロセスです。
いつの間にかからだにかけてしまった制限から自身を解放することで、
自己調整能力を発揮できるようになります。まわり(環境)との関わり方が変化するため、
心身のバランスに作用することもあるようです。

言葉にするとこんな感じです。よくわからないけどちょっと興味があるなという方は、
お近くのロルファーのところにぜひ問い合わせてみてくださいね。
お一人ずつがそれぞれ別の身体で経験も歴史も違いますから、
ロルフィングの体験もそれぞれ異なります。
でも、セッションが終わった後、みなさんがご自身の足ですっと立つお姿をみると、
なんていいものをみせてもらっているんだろうとこちらが有り難い気持ちになります。

こんなことを書いていると、
自分の体はさぞしなやかで軽やかな身体をしているんだろうと思われると思いますが、
ぜんぜんそんなことはないです。
むしろ、けっこういいところがあるかなっていうのを気がつけるようになったくらいです。

自分が気になる部分やあまり好きじゃない部分は、
見ないふりをしたり、いつのまにか意識が薄くなっていたりするものです。
私にとって、それは足でした。小さい頃から腎臓の調子があまりよくなかったので、
いつも足が浮腫んでいて、痛くて、すーっとした足にあこがれていました。
自分にはないものなんだとなかばあきらめていたようにも思います。
いまでも足は細くはないけれど、ずいぶん自分と近くなり、とても愛おしく思っています。
大地と私と空をつなげてくれている大切な場所。

足についてお悩みの方は多いように思うので、今回は足のことを少し書こうと思います。
足は私たちの身体を支えてくれている大切な部分です。たくさんの小さな骨でできています。
片方に28個もあるのをご存知ですか?そこにまた小さな筋肉がたくさんついています。
感覚を受け取るセンサーも手のひらと同様たくさんあります。

試しに、足の指を一本ずつふれてみてください。一本ずつ呼んでみてもいいかもしれません。
足の指の後ろ側(地面に接地する側)は、靴の中で縮んでいることが多く、
感覚しずらいことがあります。
こんなに痛いの?っていうくらい、固まっているときもありますから、
そんなときはやさしくほぐしてください。
ふれていたり、しごいたりすると生き生きしてきます。
私のおすすめは、椅子にすわって、パソコンを使うときなど
指の下にペンをいれてコロコロ転がすことです。
縦にしてもいいです。ゴルフボールで足の裏をコロコロするのもいいですね。
足の裏はたくさんの刺激を脳に送ります。
頭で集中しすぎてしまうとき、足に意識をむけるだけでも身体が少しリラックスします。
好きじゃない部分に意識を向けるという意味では、
私は足の爪のケア念入りにするようになりました。
普段人からはみえない所だけど、綺麗になるととても気持ちがいいものです。

もうひとつ、どうしても浮腫んだり身体が重いなあっていうときの
とっておきをご紹介します。
それは!

まずジュニパーの精油にご登場いただきます。ジュニパーはデトックスで知られていて、お風呂や足湯に使用するのもおすすめです。

さてここでは、
洗面器や、バケツにお水を入れて、ジュニパーを一滴。お塩も少し入れます。ふきんをつけてしっかり絞り、床や壁、天井もふきあげます。

なんで?って思う方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、自分の身の回りと自分は関係が深い。さっぱりすると、身体もさっぱりすることがあるんです。これは私の体験から。ピンと来たらどうぞお試しください。


日々の◯◯

このコーナーでは、日々のおすすめを紹介します。
食べることは生活の真ん中にあり、日々のお米は私のからだを作ってくれています。
友人夫妻が、岡山で自然栽培のお米を作っていて、そのお米がさらりと力強くて美味しくて大好きなのでここで紹介したいと思い、勝手にコーナーを作ってしまいました。
自然のリズムと調和して作られるお米。ちょうど新米の季節です!
http://hiruzenkougei.com


2013年10月19日

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高橋美穂子

ロルファー

長野生まれ B型
太陽星座 山羊座
月星座 牡羊座

◇これまでの経緯
出版社にて人事、秘書業務に従事。突然の転倒事故により脊髄損傷で入院した父の介護のため、会社を離れる。2003年ころロルフィング®のセッションを受けるも、その時は仕組みがとても面白いなあと思いながら後にまさか自分が学ぶとは思っていなかった。その後いいタイミングがあり、学びはじめる。2006年8月、米国ロルフ研究所のロルファー認定を受ける。

◇活動
鎌倉と都内の紀尾井町でロルフィング®のセッションをおこなっています。
(鎌倉)
http://randigloo.web.fc2.com/index.html
(紀尾井町)
http://www.mahinalima.com/microspa.html
不定期に日々のからだのことについて小さなワークショップをひらいています。
ロルフィングのエッセンスを身近なものに感じてもらえるように、伝えていけたらいいなと思います。

Selfcare title list

なかやまあきこ
谷口みよ子
塩見麻衣美
ひろえまり