第13回「心の闇に光がさすように―」
こんにちは。立春後の最初の満月ですね。お元気ですか?
わたしは東京の西部に住んでいますが、ここは「都内」と言っても都会的な雰囲気のほとんどない、子育て中のファミリーが多く住む庶民的な住宅地です。近所に時々出会う素敵な女性がいます。中ヒールの靴を履き背筋をピンと伸ばしてさっそうと歩くこの人は、おそらく70代ではないかと思います。明るい表情でまっすぐ前を向き、ほのかに笑みを浮かべています。「どういう人なのだろう?」と思いますが、それ以上のことはわかりません。
この方の年齢が本当に70代だとすれば、一般的な70代女性のイメージを軽やかに飛び越えているように見えます。スーパーマーケットでは店員さんと楽しそうに笑いながらおしゃべりをするなど、若い人とも交流があるようです。
70代を超える経験豊かな人生の大先輩が元気に活躍される姿も、TV等で頻繁に紹介されるようになりました。「年をとる」ことを「マイナス」としてではなく、より全体的にとらえる気運も高まっています。と同時に「アンチ・エイジング」のニーズも根強くありますね。女性なら特に、その目的で製品化されたたくさんの美容液や化粧品が店頭に並んでいるのをよくご存知と思います。女性らしさを失わず、美しく年をとることは女性の永遠の願いと言えるでしょう。
考えてみると、私たちは成長過程で子どもの頃から年齢に縛られているように思います。幼少期には「○才になったのだから、~~できなければ」とか、「~~すべき」、「これくらいできるのが当たり前」などと言われて育つ場合も多いのではないでしょうか。その必要性に応えようと、子どもとして一生懸命頑張ってみる。それができるとさらに上を目指し、できないと自分に腹を立て自信を失う…。それを繰り返していくうちに本来の自分らしい性質は現れにくくなっているかもしれません。周りから求められる、そのように振舞えば褒めてもらえ、受け入れられやすい行動パターンを作り上げていく場合もあるでしょう。大人になれば今度は、「社会人になったのだから」と、社会の「常識」を備えることや、あるべき言動、振舞いが求められるようになり、それにも応えようとする…。個人差があると思いますが、私たちは多かれ少なかれ、そのような経験を持っているのではないでしょうか。
周囲の必要性にずっと応え続けていると、自分らしい性質や自分の個性がわからなくなっていくことも多いようです。全員ではありませんが、本来の性質ではない、パターン化した自分を「自分」だと勘違いしている場合も多いように思います。時を経て年齢を重ねていくうちに、本当の自分とのギャップで心の不調和、ストレスを体験する場合もよくあります。フラワーエッセンスは、そんな心のアンバランスを整えるのに役立ちます。
今回は3種類のフラワーエッセンスをご紹介します。ご自分に当てはまるエッセンスがあったらぜひ活用してみてください。植物の調和した生命力のパターンがあなたの心に響き、闇に光がさすように、自然と調整されていくのを助けます。そして、今のご自分を受け入れ、仲良くなる後押しとなるでしょう。
いま多くの人が「変化」を感じていると言われます。それは社会や実生活における周囲の変化だけでなく、自分自身が内的に変わっていく予感や感覚です。
春はもうすぐ。新しいご自分に移り変わる変化を楽しみながら、どうぞ素敵な時間をお過ごしください。
アグリモニー
パーティーや飲み会が好きな人気者。この人がいると、場が楽しく盛り上がります。人といるのを楽しみ、冗談などを言って笑いを誘う人。サービス精神旺盛で周囲の人との会話を楽しみ、アルコールなどもよく飲みます。陽気に見えますが、自分の心の内側を見るのが苦手で、問題など何もないと、自分の感情を押し込めようとする面を持つ人によいエッセンスです。自分には何の問題もないと、心配事を無視している時に。ひとりになると、悲しみや暗い気持ちに圧倒されるような感覚のある時に飲んでみてください。年を重ねることや直面している問題の存在を自然と受け入れ、これも成長のプロセスと感じられるようになるでしょう。
クラブ・アップル
顔のニキビや吹き出物がとても気になって落ち着かなかったり、自分は清潔でない、すっきりしない感覚がある時によいエッセンスです。鏡に映る自分の顔をみて「あっ、ここにシミが!」「またニキビが・・」などとがっかりしてしまう時にも。細かいことも含め、物事の全体をとらえるように促してくれます。
ウォールナット
自分が変化のタイミングにいると感じ、これまでのやり方やとらえ方を変える必要を感じる時に。周囲の言動や過去の自分のパターンに引っ張られることなく、新しい自分へと変化していく後押しとなります。
*巻頭のリスが食べているのはウォールナットの写真です。
マヒナファーマシーでは、様々なフラワーレメディーのクラスを開催しています。季節に合わせてフラワーレメディーを体験してゆく「月と共に生きる」「太陽の巡り」の体験クラス、実用講座など、多面的にフラワーレメディーに触れるクラスを開催しています。そして、谷口みよ子さん主催のフラワーレメディーをより深く学ぶクラスも実施しています。翻訳者の深い見識と解釈でバッチ博士が創造したフラワーレメディーの世界を知ることができます。
http://www.spacehana.info/4_know.html
2016年2月23日 ●
第12回「妖精からの贈りもの」
こんにちは。秋もすっかり深まり、紅葉が待ち遠しい季節になりました。いかがお過ごしですか?
毎回フラワーエッセンスのお話をお届けしていますが、今日はもうすこし枠を広げ、薬草にまつわる言い伝えをご紹介します。
フラワーエッセンスの開発者である英国の医師、バッチ博士の家系は、ウェールズにそのルーツがあると言われています。ウェールズは英国(ブリテン島)の南西部に位置し、スコットランドなどと同様、もとは独立した別の国でした。公用語は英語とウェールズ語で、独自のケルト文化が色濃く残る地域です。世界のあらゆる場所で、人々は古代から植物を「薬」として役立ててきましたが、ウェールズにも薬草にまつわる多くの言い伝えがあります。今回は、湖の妖精が教えてくれた「ミッドファイの薬草医」のお話をご紹介します。
8百年ほど前のこと、青年グウィンはウェールズの小さな村で母親と暮らしていました。彼の日課は、毎朝ブラック・マウンテンで、牛に草を食べさせること。ある日、湖のほとりで放牧していると、水際でとても美しい乙女を見かけました。一目で恋に落ち、グウィンは小さなパンとチーズを差し出しました。すると乙女は微笑んでそれを丁寧に断り、湖に帰っていきました。グウィンはその時初めて、乙女が妖精であることに気づきます。母の助言で、翌日は焼かれていない生のパンを差し出し、結婚を申し込みました。妖精は「パンが焼けていないので、結婚しません」と言いました。それで次は半分焼けたパンを持って、プロポーズしました。妖精は結婚に同意しますが、1つ条件を出しました。それはグウィンが彼女を3度たたくことがあれば、彼のもとを去る、ということでした。グウィンは彼女と結婚できるのが嬉しくて、即座に条件を受け入れました。
妖精は湖に戻り、双子の姉妹と威厳のある父親を連れて現れました。父は、グウィンがうり二つの双子の姉妹を見分けられれば、結婚を許すと告げます。グウィンは二人をうまく見分けられ、妖精と結婚することができました。妖精は持参金として、一息で数えられる数の牛を連れ、二人はミッドファイの村に近い農場に住みました。やがて3人の息子が生まれました。
数年後、二人は友人を訪ねる途中、妻は疲れたと不満をもらします。グウィンは妻に隣の畑から馬を連れてくるように言い、自分は走って家から手綱を持って来ました。けれども妻はそこに立ったままだったので、グウィンは彼女の肩を軽くたたきました。これが妖精をたたいた1度目です。次はその何年か後、結婚式に出席した時のこと。喜びの席で妻が泣き出したので、この時も軽くたたきました。そして最後の3度目は葬式でのことです。笑いが止まらなくなった妻の正気を取り戻させるために、頬を平手で打ちました。妻は悲しそうに夫に別れを告げ、すでに成人していた息子たちにキスをして、結婚の時に持参した牛と一緒に湖に帰っていきました。
妖精は一度だけ長男ハリワソンのために戻ってきたことがあります。そしてハリワソンと彼の男の子孫は医師になると告げ、薬草を渡してその使い方を教えました。実際に13世紀に書かれた薬草の手引書があり、そこには9百種近い薬草の調合法が載っています。その内容の全てはハリワソンと3人の息子の仕事だと伝えられ、彼らは最初の「ミッドファイの薬草医」と呼ばれています。ウェールズに伝わる薬草の利用法は、湖の妖精から教えられたものなのです。
このお話には、どこか懐かしい、私たちの知っている話と似たところがあります。加えて、このような薬草にまつわる言い伝えは、植物との繋がりをあらためて感じるとてもよい機会を与えてくれます。私たちもいにしえの人々のように、植物とともに暮らし、心身両面、あらゆる領域で、植物を役立てていきたいですね。 時にその有効成分をハーブ療法やアロマテラピーから、また調和した生きる力のパターンをフラワーエッセンスから ―。
深まる秋、たくさんの実りとともにどうぞお元気でお過ごしください。
今の季節におすすめのエッセンス
これから冬至(再生と再誕のタイミング)に向かい、
暗闇の長い時間が意識されることも多い季節。
心が内省に向かう度合いを強めるこの時期に特にサポートとなる
エッセンスをご紹介します。
○内省の助けに「セラトー」を。
内なる声に耳を傾け、心の奥にある本来の「知恵」につながる
サポートに。
○落ち込む気持ちに「マスタード」を。
突然襲われる原因不明の暗い気持ち(心の闇)に
光をもたらします。
参考書:M.シェファー、W.シュトルル『エドワード・バッチ 魂の植物 バッチ
の花療法への新しい洞察』(フレグランスジャーナル社)、D.Conway, The
Magic of Herbs, Panther Books
2015年10月27日 ●
第11回「夏の息吹と変化の波」
先日マヤ暦での新しい一年がスタートしました。いかがお過ごしですか?
「マヤ暦」とは、天体観測に優れた古代マヤ文明の人々が作った精密なカレンダーで、
自然と調和した数種のマヤ暦の一つが7月26日から始まる一年のこよみです。
私たちは意識する・しないにかかわらず、このサイクルの影響を強く受けているのかも
しれません。
少し前から、お会いする皆さんが無意識に、日々の出来事を通じて新しい始まりを
体感されていたように思います。ご自分の環境で、変化に向けて一歩を踏み出そうと
している方が多くいらっしゃいました。あなたもそうではないですか? わたし自身にも、
変化を感じ、強く印象づけられるようなことがあります。
私たちは自然の巡りの中で、知らないうちに新しいスタートを切っていることもあるように
思います。
月の満ち欠けを基本に、太陽や天体の動き、また誕生日も個人的な大きな節目になります。
からだの細胞は、その部位によって生まれ変わるサイクルがあり、全体でも数カ月、または数年で
生まれ変わると言われています。
自分の習慣を変えたい時には、まず毎日1カ月ほど 新しい行動をとり続けると、
それが次の習慣となって意識せずにできるようになるそうです。
自然界自体はつねに変化しているのですから、その一部である私たちも変化するのは
自然なこと。時に億劫だったり、怖れを感じることもありますが、変化自体はきっと
歓迎すべき宇宙からの贈り物なのでしょう。
その変化の波にできるだけ軽やかに乗るには、心身をさっぱりと清め、自分を大切に
ケアすることが大事ですね。フラワーエッセンスはそのサポートになります。
飲用することが多いものですが、からだや顔の皮膚に塗って使う方法もあります。
心身が敏感になっている変化の時期や、これからの夏バテ防止にも、エッセンスの力を
役立ててみてください。
フラワーエッセンスは植物の有効成分ではなく、調和した生命力のパターンを生かした
自然の療法のひとつです。
ご存知の通り、自然療法ではこころ(感情)とからだ(内臓)は繋がっているととらえます。
悲しみや怒りなどの感情エネルギーは特定の内臓にため込まれる傾向がある、ということです。
東洋医学では、「怒り」は肝臓と繋がり、普段「喜び」が少ないと、喜んだ時の
興奮状態が心臓に負担をかけ、度を超えた「思慮深さ」は脾臓を傷つけ、
「悲しみ」は肺を、「恐れ」は腎臓を傷つける、と言われます。
またていねいに腸をマッサージすると、無意識の感情が驚くほど湧きあがってくることもあります。
感情が関わる部位にフラワーエッセンスを直接塗ってもよいですし、植物オイルなどに
数滴たらして混ぜてから塗るのもお勧めです。エッセンスの働きかけがより長く続くことが
多いようです。
今の大切な変化の時期を、植物の恵みを丸ごと、あらゆる領域で生かし、私たちの
物理的なからだと、エネルギー的なからだの両方をケアしていきましょう。
深呼吸をして夏の息吹を深く吸い込み、どうぞお元気でお過ごしください。
● 感情に対応する【体の部位】と「フラワーエッセンス」の例
❤ 怒り【肝臓】---「ホリー」「ウィロウ」など
❤ 悲しみ、喜びが少ない 【ハート(心臓、肺)】--- 「ウォーター・バイオレット」「ヴァーベイン」「マスタード」など
❤ 不安、気がかり(「どうしよう」と一人悩む)【胃、ハート(肺)、腸】---「ミムラス」、「アスペン」「レッド・チェストナット」「ホワイト・チェストナット」など
❤ 恐れ、心配【腎臓】---「ミムラス」「アスペン」「ロック・ローズ」「チェリー・プラム」など
❤ 自己否定、罪悪感 (「自分なんか・・」)【脾臓】---「ゲンチアン」「クラブ・アップル」「パイン」など
❤ 自己憐憫(「こんなにしてあげているのに・・」「なんで自分ばっかり・・」)【ハート(心臓、肺)】---「チコリー」「ウィロウ」など
● 混ぜる「オイル」や「クリーム」の例(数滴たらして混ぜて塗る)
※ 酸化しにくいオイルを使いましょう。
✤椿オイル ✤ホホバオイル など
どちらも人の皮脂成分に近く酸化しにくいオイル。特に椿オイルは保湿効果が高く、
女性性を高める働きもあると言われています。
✤5フラワーナチュラルクリーム
緊急用の5フラワークリームにカレンデュラのエキスが配合され、フラワーエッセンスを
混ぜてもすぐに馴染みます。(従来の5フラワークリーム*ももちろんGood!)
✤みつろうクリーム*
http://www.mahinapharmacy.com/pro_cream.html
✤FESのフラワーオイル「シーズンズ・オブ・ザ・ソウル」*
植物オイル、精油、フラワーエッセンスが配合されたプロダクツ(6種)
・ダンディライオンダイナモ ・マグワートムーンマジック ・アルニカアレイ
・セントジョンズシールド ・カレンデュラカレス ・ベネディクション
(*5フラワークリーム、*みつろうクリーム、*FES「シーズンズ・オブ・ザ・ソウル」は
マヒナファーマシーストアで取り扱われています。)
2015年7月31日
第10回
「色に出会う ― 内なる光に触れる」
気持ちのよい季節になりました。
戸外は花であふれ、木々の緑が輝いています。
陽射しも日に日に強くなっていますね。
これから夏にかけて、たくさんの花色で満ちあふれる時、
私たちもそれに呼応するように、
冬の落ち着いたトーンの洋服を脱ぎ捨て、
軽やかにさまざまな色を楽しむ時です。
あなたは今どんな色に惹かれていますか?
自然界は刻々と変化しています。
先日桜が満開になったと思ったら、もう今新緑の季節を
迎えている、というように、同じ日は一日もありません。
同様に私たちも毎日変化しています。
普段はあまり意識しませんが、人間も自然の中で
生かされている存在です。
空を見上げれば、宇宙の惑星や星々、太陽の動きや月の満ち欠けなどの
影響を受け、地中に意識を向ければ、マグマなど火の活動力に
物質的、精神的に影響を受けています。
このような外的な影響と、内的な世界(それぞれの記憶や無意識に
ひそむ集合的な記憶など)によって、私たちは日々いろいろなことを
感じ取り、思い、変化しています。
自然界の一年の色模様を花色でたどってみると
「白から始まり、黄色と赤色を経て、青と紫色に至る」と
フラワーレメディーの作り手、ジュリアン・バーナード氏は記しています。※
確かにバッチ博士の発見したフラワーレメディーの花を見ると、
大まかにそのような色の移り変わりがあります。
イギリスではまず1年の始まりの2月頃「チェリー・プラム」という白い花が咲きます。
その後いくつかの木の花が咲いた後、
春の初めに「ゴース」が開花し、荒地の斜面を黄金色の花で埋め尽くします。
この黄金色は、徐々に光の力を強める太陽に呼応し、希望や生きる力を
呼び覚まして活性化させてくれます。それに応えるように春の花が次々と開きます。
4月中旬、純白の美しい「スター・オブ・ベツレヘム」が咲き始めると
「オリーブ」「ホリー」「クラブ・アップル」など、おもに白い花が開きます。
5月のホワイト・サンデー(聖霊降臨祭)の頃には文字通り、たくさんの白い花が咲くそうです。
その後、夏にかけて黄色、赤、緑、薄紫、ピンク色など、色とりどりの花が開き、
夏の終わりには紫がかった青色の「セラトー」や赤紫(マゼンダ)色の「ヘザー」、
紫色の「ゲンチアン」が咲いて、植物は実りの季節を迎えます。
あなたが今惹かれているのはどんな色でしょう?
「見せたい自分」「こうでなければいけない自分」を飛び越えて、
ただ「この色が好き!」と思う色をぜひ身に着けてみましょう。
きっと、いつもよりさらに心地よい、軽やかな自分に出会えるはずです。
虹の7色は自然界の光の色。自然界に「調和しない色」はありません。
これから夏至に向けて、光の力がどんどん強くなります。
あなたの中の「光」との出会いを楽しんでください。
※ジュリアン・バーナード氏
バッチ・フラワーエッセンス作りに三十年以上携わる、
フラワーレメディーとバッチ博士の研究家。英国ヒーリングハーブ社代表。
参考 ジュリアン・バーナード著
『Dr.バッチのヒーリングハーブス』BAB ジャパン
『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』フラワーレメディー・プログラム・ジャパン
過去に受けた深い心の傷やショックに。
この花は緊急用のレスキュー・レメディー(ファイブ・フラワー・レメディー)
の中にも含まれています。
・ショックによる動揺や深く傷ついた心を落ち着かせ、
自分らしいあり方を思い出させてくれます。
・心の傷を清めて癒し、気持ちを引き上げて、
自分の本当の願いに向かって前に進む後押しとなる
レメディーです。
2015年5月4日
第9回
「ことばのチカラとフラワーエッセンス」
冬らしい日が続いています。お元気ですか?
からだは固くなりがちですが、時に深呼吸やのびをしながら、
スッキリと心軽やかでいたいものです。
こころをのびやかにするキーワードに「罪悪感」と「許し」があります。
私たちは罪悪感を持つことに慣れているように思います。
周囲に対して「〜してしまった。。申し訳ない」「〜していなければ・・・」と
自分の至らなさを責める傾向があります。
気づいたことを反省し、その都度手放していければよいのですが、たいていは
気づかずに、痛みとして心に残り、傷やストレスになります。
相手に対してネガティブな思いを抱く時も、その気持ちは相手に向かうだけでなく、
自分にもネガティブの思いを向けています。
罪悪感は安心感とセットになっている場合も多いものです。何か間違いを
してしまった時、謝って必要な行動を取った後も、自分を許すなんて申し訳ないと、
許さないでい続けることでどこかに安心感を持つのです。
あらためて言葉にすると驚かれる方も多いと思います。
けれども「自分を責める=許さない」気持ちは、たいてい無意識に
パターン化されています。
理由は分からないけれど、何となく気持ちがどんよりする時やフットワークの
重い時、もしかしたらこのような気持ちが関係しているかもしれません。
そんな日常的な思いの影響を断ち切るために「許します」という言葉は
とても力になります。
みなさんよくご存知のホ・オポノポノは潜在意識の記憶を浄化し、
内なる子どもとよりよい関係を築くとてもパワフルなセルフ・ワークです。
多くの方が4つの言葉を通じて、日々心をクリーニングされています。
一方「許します」という言葉は、どちらかと言うと(顕在)意識に働きかけます。
顕在意識は潜在意識に比べると、心の中のほんの一部にすぎませんが、
常に私たちに語りかけているので、その影響力はとても大きいものです。
その声をしずめて、本来の自分につながる一つのツールとして、このことばの
チカラを使います。
ささいなことでも、何か思いが湧いた時に「許します」と言ってみてください。
心の中で繰り返し言っていると、その出来事の影響(思い)を引きずらずに済みます。
通勤中にイラッとしたら、「許します」。
人とのやりとりでムッとしたら「許します」。
世の中の流れに気が重くなったら「許します」。
どんな時にも「許します」と言ってみてください。
日本語の特性を生かして、主語も目的語もつけません。
つけて特定したい場合は、感じるままにしていただいてOKですが、
基本はつけなくても大丈夫です。なぜならその方向は、
一番必要なところに、それも多方面に向かうからです。
前を歩いている人がタバコを吸っているとします。
日常吸っていない人はたいてい、「煙い!」とイラッとします。
そして「迷惑な人だ」などと思います。
と同時に「そんな小さなことにイライラする」自分にも、
どこかでネガティブな思いを抱きます。
それが他の記憶と重なって、自己不信の思いを強くして
しまうこともあるかもしれません。
私たちはそんなことを繰り返し、いつの間にかストレスをためてしまう
ことも多いのです。
言葉は響きを持っています。それが心や周囲に共鳴し影響を与えます。
フラワーエッセンスも同じです。エッセンスも植物の調和した生命力の
パターン(響き)を持ち、そのパターンが私たちの心に共鳴して調和に
導きます。
見えないけれども確かにあるよい響きのチカラを積極的に役立て、この冬も
心軽やかに過ごしましょう。
春はもうすぐ。どうぞお元気でお過ごしください。
罪悪感を調和に導くパインのフラワーエッセンスは、
心の闇に潜む自責の念に光をもたらし、
とらわれた心を自由にしてくれます。
2015年2月4日
第8回
ワークショップ
「わたしに出会うフラワーエッセンス」
こんにちは。11月になり、秋も一層深まってきましたね。いかがお過ごしですか?
今回は先日のワークショップ「わたしに出会うフラワーエッセンス」を振り返りながら、フラワーエッセンスが自然界や他の要素とつながり、調和的に作用する一面をお伝えしたいと思います。少し長くなりますが、よろしければぜひ読んでみてください。
先日は夏至の会に続く第2回目。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。10月24日、新月の特別なタイミングで、お花の導きもいただきながら、本当に素敵な時間をご一緒させていただきました。
そのタイミングについて少しお話しすると、新月はいつも心身をリセットして新しく始めるのに最適な時ですが、この日は冬至に向かう巡りの中のさそり座の新月でした。さそり座は「死と再生」を1つのキーワードに、根本的な変容を促す星です。広く浅くではなく、深く掘り下げて物事を見通す力、強い感情や不屈の精神力を表します。ちょうど日食も重なり、また太陽、月、地球を結ぶ直線上に金星も位置していました。なので季節の巡りや空の動きが、古い不要なものを壊して生まれ変わる(死と再生の)新しいスタートの気運に満ちていました。愛と美を表すヴィーナスの星、金星は、自分にとって本当に大切なものは何なのかを問いかけ、調和に向かう努力を示す星です。
このようなタイミングに加え、今回はツバキの花が導き手としてあらわれていました。花の導き手という表現はメルヘンのように聞こえるかもしれませんが、この花は、mahina pharmacyのあきこさんとの最初の打合せから登場し、今回のWSを強力に盛り上げてくれました。
ツバキは日本原産で、日本に住むわたしたちには古くから馴染みのある花です。強い木なので庭や生け垣、街路樹などにも植えられ、どちらかというとありふれた印象さえあります。けれども調べてみると、冬に大輪の花を咲かせることから、江戸時代には西欧に運ばれ人々にとても好まれたそうです。ドイツのドレスデンには樹齢250年のツバキが今も大切に育てられているとのこと。日本の化粧品メーカーのトレードマークであったり、ココ・シャネルが好んでモチーフにした花とも言われています。私たちがツバキのことを深く知っていくに従い、この花が象徴する女性らしさに出会っていきました。また、今回ツバキオイルのご縁を頂いた出雲の地では、古くから神が祀られている地に聖木として植えられていたそうです。
そんな星や月が象徴する「天」と、ツバキの木がつながる「地」の力をいただいた今回のWSに集われた皆さんは、自分の新しい方向に勇気を出して踏み出そうとしている方々でした。
このmahina pharmacyのWSには1つの大切なテーマがあります。それは、「わたしらしさ」に出会うことであり、わたしらしい「女性らしさ」をしっかり受けとめることです。毎日の生活の中で「わたしは女性らしい」とか「わたしには女性らしさがある」と思うことはほとんどありません。けれども、それを今回あえて声に出して、それもできるだけ心をこめて、お一人ずつ順番に言っていただきました。安心できる空間に身を置き、心を開いて大切な言葉を発すること、それは本当に力になります。内なる力をよみがえらせてくれるのです。肯定的な言葉を唱える(アファーメーションの)力に加え、それに立ち会ってくれる信頼できる仲間の存在もとても大きいのです。普段は一人で行う内的なワークも、特別な機会に人と一緒にすることで、また新たな力になります。今回はその言葉を発した時に湧いて来た思いもホ・オポノポノで解放していきました。
その後レメディー・フラワーのガーデンに出て、写真を通じて選ばれたエッセンスは、今のサポートとして最適なものだったようです。例えば、昼の部に来られた方は頑張り屋の方が多く、やるべきことがよくわかっているのでつい情熱過多になって息切れしてしまったり、全部を引き受けようとするクセがあったり、自分にも人にも厳しい目を向けがちであったり、… でもその傾向をバランスさせて、新しく前に進む原動力とするためのエッセンスを選ばれていました。また夜のグループでは、現実的に今ある感情を受けとめて先に進もうとされている方が多かったようです。「どうせなるようにしかならない」というあきらめの気持ちや、強い感情を受けとめて前に進むこと、また過去に縛られて犠牲者的な思いを乗り越えること、自分を信頼し楽天的な見方を育てることなど… 自分の中のちょっと困りものに見える感情さえもが、大切な一部であることを受けとめて歩もうとしている方でいらしたように思います。
フラワーエッセンスは、ご存知の通り、自分で使えるセルフヒーリングのサポートです。持ち歩いて、いつでもどこでも簡単に使え、心をバランスのとれた状態に導きます。けれど同時に、あるタイミングでその経験を人と分かち合うことで、あらためて自分を知り、前に進む後押しにもなるのです。
10月24日の新月の影響は次回の日食(来年の3月20)まで続くと言われています。内的に新しく生まれ変わるような変化を経験している方もきっと多くいらっしゃると思います。日々を大切に、ご自分に優しい時間を過ごされることを心からお祈りしています。どうぞ素敵な秋をお過ごしください。(次回のWSは来春を予定しています。)
自分のこれまでの考え方や周囲の声から自由になって、新しい選択をするために
より高い次元から調和のとれた光のサポートを受け取れるように
自分の中の小さなこだわりを捨て、物事を全体的とらえるサポートに
2014年11月7日
第7回
こころのハーモニー
毎日暑い日が続いていますね。お元気ですか?
この暑さの中でも、できる限り心地よく過ごしたいものです。
自分はどのようにしたら気持ちよく過ごせるのかを、
心と体に問いかけながら、工夫して涼やかに過ごしたいですね。
今回はフラワーレメディー(フラワーエッセンス)を通じてもたらされる
心の「調和」についてお話したいと思います。
心の調和を他の言葉で言えば、心の「バランスが取れる」ということです。
これまでフラワーエッセンスが単に心の状態を
マイナスからプラスに変えるものではないことをお伝えしてきました。
それを今日はよりわかりやすく、イラストにしてみます。
(イラストは平面ですが、立体的な要素が含まれています)。
通常、マイナスとプラスは一対になってバランスがとれますね。
けれどもフラワーエッセンスのイメージでは、プラス、マイナスという平面的・直線的な見かたを超え、
立体的・全体的にバランスの取れた状態になります。
心がマイナスに傾いた時にフラワーレメディーをとると、このイラストのように、
自分の中心に落ち着いて全体性を取り戻すことでバランスがとれていきます。
ゆがんで固くなった心が、弾力ある球体になっていくようなイメージです。
これを言葉で表現するなら、問題があっても、それを受けとめて「今」を生きる状態です。
感情にはまり込んで混乱した状態から抜け出て、自然と現状を落ち着いてとらえる気持ちになります。
不調和な心のパターンによって必要なレメディーは異なりますが、
共通するのは、全体的にバランスがとれてくるということです。
それが現実に対して前向きになり、不調和な状態を乗り越える原動力になります。
個人差や、意識される場合、されない場合もあり、時間が必要なこともあります。
けれども、フラワーエッセンスを通じて植物の調和した生命力のパターンを取り入れることで、
自然と私たちの心にも本来の調和した状態に戻る道筋ができていきます。
ですから結果を急がず、自分の心に合うエッセンスを少し気長にとってみてください。
思いがけない自分に出会い、驚くこともあるでしょう。
これが自分、と思っていた「心の枠」が広がっていきます。
そして、なんとなくでも変化が感じられたらしめたもの。
それは心と体とより良い関係ができてきているサインです。
私たちは毎日いろいろなことを経験し、感情も忙しく動きがちです。
でもその一つひとつを通して大切な生きるエッセンスを学び、
自分らしい光(調和)を取り戻す方向へと歩みを進めているのでしょう。
フラワーエッセンスをとると、そのことが信頼できるようになるのです。
この暑さの中で無理は禁物。でもどうしても抱え込んでやり過ぎてしまう時に…
毎日多忙で疲れているけど、やり続ける必要に迫られている時に…
暑すぎるストレスから正気を失いそうな時に…
2014年8月11日
第6回
私に出会うフラワーエッセンス
新緑の気持ちの良い季節になりました。いかがお過ごしですか?
窓を開けると、ここちよい風が通り抜けます。心もいつもよりオープンになりますね。
まわりの人やものごとを受け入れる度合いが増し、自分にも優しくなれるように思います。
私たちには、無意識に自分を観察して「よい、わるい」と
判断するような心のクセがありますが、そんなクセも緩むようです。
心地よいモノに触れて心から楽しむことは、毎日を元気に過ごす大切な力のもとです。
けれどもこの時、心地よさと同時になんとなく落ち着かない気がしたら、
その気持ちをていねいに感じ取ってみることもおすすめです。
心が落ち着かないような感覚、どちらかと言うと心地よくない感覚は、
普段見落されがちですが、そちらに焦点を当ててみます。
すると、それまで気づいていなかった自分の一面に出会うきっかけになることがあります。
最初に浮かぶのは、今の悩みや問題への不満かもしれません。
いらいらする感覚だったり、不安や怒り、自己嫌悪もあるかもしれません。
湧いてくるどんな感覚もていねいに感じ取っていくことで、
自分を深く知り、その心地よくない感覚を手放していくことができます。
わたし自身もこの落ち着かない感覚を味わっているところです。
前回の新月の頃から痛みのある傷に近い感覚を意識するようになりました。
昼間はたいていすべきことや心地よいことに焦点を当てて過ごしていますが、
夜寝る前、無意識が活発になってくると、どこからか大きな不安が湧き、
お腹から胸のあたりがキューッと緊張して痛むような感覚がありました。
これまでも不安になると、からだはいつもこの痛みを経験していたのだと思いますが、
気づいたのは最近のことです。
この不安のもとをたどっていくと、「うまくいかない」(失敗する)ことへの恐怖心がありました。
もちろんアタマでは、最終的に失敗はないことや、
物事は成功と失敗だけでは計れないことを理解しています。
けれども無意識には、うまくいかないととらえるクセがありました。
それは「考えること」から生まれたというより、
成長する過程で知らないうちに根づいた思いグセ(思考と感情のパターン)です。
このような思いのパターンを気づかずに持っていれば、
「こうしたい」と願って目標に向かい努力していても、
その力を100%発揮できません。そしてとても疲れます。
わたしはこれまでこのパターンをくり返し、心とからだに痛みを与えてきたことを実感しました。
「気づくこと」は、無意識に光を当てること、自分のパターンを変える始まりです。
もしあなたの心に不愉快な気持ちや痛みの感覚があるなら、
深い呼吸をしてじっくり味わってみてください。
あまり楽しいことではないかもしれませんが、
自分自身とより仲の良い関係を築く、とても大事なセルフケアのきっかけになります。
闇が光に消えていくように、その感覚もだんだんと消えていくでしょう。
フラワーエッセンスはこのプロセスを進む大きな助けになってくれます。
わたしが今飲んでいるのは、
「スター・オブ・ベツレヘム」という白いお花のエッセンスです。
日本では「オオアマナ」と呼ばれ、ちょうど今ごろが花の時期にあたります。心の大きなショックや痛み、傷を癒す助けとして知られる代表的なフラワーレメディーです。
このエッセンスをとり入れながら、わたしも長く持ち続けていた心のパターンを溶かしていきたいと思っています。
今の気持ちに焦点を当てて選んでみてくださいね。
やるべきことがあるのに疲れて体もだるく、行動できない。先延ばしにしてしまう。
心も体もとても疲れていて、力を使い果たしてしまったように感じる時に。
人に頼られるのが好きで、自分の限界を超えて仕事を引き受けて頑張ってしまう時に。
悪い知らせやショックを受けた時、事故にあったり目撃した時、
プレゼンテーションや重要な会議、試験や面接など、緊張する出来事の前後に。
イライラして、早く済ませたいと自分にプレッシャーをかける時に。
具体的な物事をとても心配している時に。シャイで感じやすい人に。
お知らせ
夏至を過ぎてはじめの新月、フラワーエッセンスのワークショップを開催いたします。
日時:6月27日(金) 昼の部:15:00~17:00 夜の部:19:30~21:30
参加費用:5,000円(テキスト、お茶+おやつ)
詳細はworkshopのページに掲載させて頂いております。。
2014年5月15日
第5回 フラワーエッセンスのはたらきかけ
~こころのバランスを整える~
前回は心が不調和に陥った時に有効なフラワーエッセンスを、
具体的に紹介しました。飲んでみた方、いかがでしたか?
変化がはっきり意識できる場合もあれば、なんとなく感じられる場合もあります。
エッセンスはこころの深い部分に働きかけるので、
「これ!」とはっきりわかるよりも、なんとなく感じられる場合も多いでしょう。
開発者のバッチ博士は、病気の原因は気分にあるととらえ、
その不調和を調和した状態に戻すことができれば予防もできると考えました。
日本で昔から言われる「病は氣から」ということを、多くの研究や臨床を経て実感したのです。
「氣」のバランスの乱れは、不調和な感情として現れる場合が多いので、
その感情を指標に選んだエッセンスをとることで、
自らの氣(=エネルギー、生きる力)を整えることができます。
あなたが陥りやすい感情とはどんなものですか?どんな感じ方をしやすいでしょうか。
感じ方は人それぞれであっても、ほとんどの場合、その不調和のもとに否定的な思いがあります。
「環境が悪い」、「○○さんがこうでなければ、こうしなければ」と
外側の物事に対して否定的に思う ―― と同時に、
その奥で「自分が悪い」と無意識に自分を責めたり否定している場合も多いのです。
フラワーエッセンスは、そのような、心の奥に潜む否定的な感情を落ち着かせ、
中庸な状態に戻してくれます。
あなたがもしフラワーエッセンスを飲んで、「よくわからないけれど、落ち着いた」と感じているなら、
あなたのこころは植物の恵みをしっかり受け取っています。
そして目の前の現実に、あなたらしい方法で対処できる方向に促されているのです。
春の新しいスタートに向けて、自信、自分を信じることに関わるエッセンスをご紹介します。
「ラーチ」
自分の内にある本来の強さにつながるサポートになります。失敗するかもしれない…という不安を受け止めると同時に、「やってみよう」という前向きな気持ちから行動できるよう促してくれます。
「セラトー」
あなたは答えを自分の中に持っています。心を落ち着かせ、静かに心の声を聞くことで、自らの内なる叡智を信頼して行動する後押しとなります。
お知らせ
春からフラワーエッセンスの小さな体験会をはじめます。
興味があるけどまだ体験したことのない方、使ってみたけど実感のなかった方など
少人数制でアットホームな雰囲気で、ご自分に合うフラワーエッセンスを
選んでいきます。
新しい春のスタートに、こころのお守りになるフラワーエッセンスをはじめてみませんか。
また、詳細は3月31日・新月にお知らせいたします。
2014年2月15日
第4回 フラワーレメディー
冬のしつらえ
秋も深まる11月。早いもので今年もあと数週間となりました。
「えーっ、信じられない… 早すぎるー」という声も多いこの季節、皆さんいかがお過ごしですか?
今回は「フラワーレメディー 冬のしつらえ」というテーマで、
これからの季節に特に役立つ花のレメディーをご紹介します。
フラワーエッセンスは、心の状態、その時の気分に合わせて、いつでも取り入れることができます。
秋から冬に向かい、またクリスマスから年末・年始を迎えるとき、あなたはどんな気分におちいりやすいですか。
あたたかいハーブティーなどを飲みながら、少しの間ふり返ってみてください。
そして何となく湧いてくる感覚や心当りのあることを書きとめてみましょう。
紙に書いてみることで、あらためて自分の思いグセや心のパターンに気づくことがあります。
それは、心と対話する一つの方法であり、セルフ・ヒーリングにもつながります。
言葉になっていなかった思いを受けとめ、自分をより深く知る機会になるのです。
いろいろな気分があると思います。そのいくつかをピックアップしてみました。
(心の声)「忙しいっ!することがいっぱいだ。早くしないと。あれの後にこれをして…」
=>「インパチェンス」のレメディーをとることで、イライラとあせる心が落ち着きます。受容的になり、周囲との関係も良くなっていくでしょう。てきぱきとやるべきことをバランスよく進めていく後押しになります。
(心の声)「今年もよいイベントを計画して、皆に楽しんでもらおう!」
=>「ヴァーベイン」は、情熱過剰で頑張りすぎる心をしずめ、リラックスして物事を進める助けになります。自分の考える「よい」イベントから、みんなにとって「よい」イベントへと、より高い視点で物事を進める力になります。
(心の声)「こうしてみたいなぁ。でもこれまでのやり方と違うし、やっぱりやめておこうか…」
=>「ウォールナット」のレメディーは、人が変化する時に、それまでのパターンを手放す後押しになります。自分の過去のパターンや周囲の意見に左右されず、新しい変化をうながします。
(心の声)「今年はあんなこともあったし、こんなこともあった。
あの時、ああすればよかった、こうすればよかった…」
=>「ハニーサックル」は過去から離れられない心の焦点を、「今」に向ける助けになります。そして今に集中することで、過去を手放し未来に向かう後押しとなります。
(心の声)「なにかわからないけど、憂うつ。落ちこんでしまう」
=>「マスタード」は心の暗雲に光をもたらします。不安定な心を安定させ、憂うつな気持ちさえも受け止める、内なる強さに気づくサポートになります。
またこの他にも、自分に特有のパターンがあると感じる方もいるでしょう。
こちらのレメディーシートを参考に、ぜひご自分のためのレメディーを選んでみてください。
フラワーレメディー・こころのレシピ
ホリー
クリスマスを象徴する「セイヨウヒイラギ」の花のレメディーです。西洋では、その白い4枚の花びらはイエス・キリストの純潔と十字架を象徴し、赤い実は血のしずくを表すととらえられ、神聖視されています。
ホリーは、心の中に強いネガティブな感情(たとえば、怒り、嫉妬、憎しみなど)のあるときに、
私たちが本来持っている普遍的な愛の心をよみがえらせる力になります。
強い感情に揺さぶられている時、その感情にはまり込んで翻弄されるかわりに、
心をしずめ、より大きな愛の視点で物事をとらえるのを助けます。
フラワーレメディーを選ぶとき、不調和な感情、気分がレメディーを選ぶサインになります。
そのような心の状態は、決して心地よいものではありません。
けれどもそれは確かに、本来の調和した状態がその人の内にあることを表しています。
なぜなら、調和した状態がなければ、不調和な状態におちいることもないからです。
不調和な状態は、いつでも調和した状態に戻れる可能性を示しています。
フラワーレメディーは、本来の自分を取り戻し、
そのエッセンス(本質)を自由に生かして生きる、やさしく力強い応援団です。
新しい年に向け、自然界の調和のとれた波動を持つフラワーレメディー(フラワーエッセンス)も役立てながら、
どうぞ素敵な時間をお過ごしくださいね。
新 刊 の お 知 ら せ
『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』
ジュリアン・バーナード著 / 谷口みよ子訳
3,000円+税 フラワーレメディー・プログラム・ジャパン公式ウェブサイトで販売中
英国フラワーレメディー・プログラム刊
セルフヒーリング・ツールの一つとして世界のさまざまな国で愛用されているフラワーレメディー。この本では、それぞれの花のレメディーがなぜ心のバランスをとる助けになるのかを、植物のかたち(ジェスチャー)という視点で掘り下げます。開発者の英国人医師エドワード・バッチ博士の人生の道筋をたどりながら、エッセンス発見の物語がつづられています。神話や童話、歴史、宗教、進化論、ホメオパシーなど、さまざまなアプローチでフラワーレメディーの不思議を読み解く、植物を愛する人にはおすすめの、魅力あふれる一冊です。
2013年11月18日
第3回 フラワーレメディー
~使い方のいろいろ
暑い毎日が続いています。いかがお過ごしですか?
フラワーエッセンスやハーブなど自然界の恵みを生かして、
この自然のサイクルを元気に過ごしたいですね。
さて5月から始まったこのリレー連載も一巡し、8月はふたたびフラワーレメディーのお話です。
5月の2回で、フラワーレメディーの基本的な内容をご紹介しました。
早速フラワーレメディーを役立てられた方もいらっしゃると思います。
いかがでしたか?心のサポートを感じられたでしょうか。
一番多いご感想は…「よくわからない」というもの…。かくいう私もそうでした(笑)。
「良い感じはするけど、はっきりわからない」。。
でもお話を伺っていくと、どこか心が「落ち着いた」感じを持っていらっしゃいます。
「問題は変わらずあるのに、気持ちが落ち着いたので対処しやすくなった」というお声はよく伺います。
心が落ち着くと、問題に対する自分の態度が変わります。
そのようにして日々過ごしているうちに、自然とその問題全体があるべき方向に進展する流れが出てくるのです。
それは事象としてすぐに現れる場合も、時間をかけてゆっくり変化の起こる場合もあります。
フラワーレメディーはまずその人自身が心の調和を取り戻す(癒す)サポートとなります。
さて、今回はフラワーエッセンス(レメディー)を活用する、飲む以外の方法をご紹介しましょう。
フラワーレメディーを飲む以外で使う時も、その時の感情や気分があなたのガイド役となります。
その心理状態に合うレメディーならどれもがサポートになるでしょう。
その中でもよく使われるレメディーをご紹介します。
私たちの体にはツボやチャクラといったエネルギーのポイントがあります。
心に不調和を感じる時、たいていはその不調和の影響を受けて、体のどこかにも変調があるものです。
例えば、難しい人間関係に取り組んでいる時、胃がキリキリと痛むことがありますね。
また傷ついた(傷つけられた)と感じて、悲しみや怒りの感情が湧く場合もあるでしょう。
そのような時には、「スター・オブ・ベツレヘム」のエッセンスを市販のストックボトルから数滴手に取り、
胃の辺り(第三チャクラ)やハートの周辺(第四チャクラ)に塗ってみましょう。
※直接塗る以外に、自然のクリームや植物オイルなどに混ぜて塗る方法もあります。
飲むと同時に体にも塗ることで、内側と外側、双方向からエネルギーを整える助けになります。
ダメージを最小限に食い止め、物事を落ち着いて受け止められるよう促してくれます。
頭の中でぐるぐると、考え事が止まらずに眠れない時には、
こめかみに「ホワイト・チェストナット」のエッセンスを塗ってみましょう。
悲観的でノン・ストップの考え事から解放される助けになります。
★ +(プラス)、お部屋にキャンドルをともしたり、お気に入りのアロマをかぐこともサポートに。
☆ 首や肩をゆるめるストレッチもおすすめです。○
お湯にフラワーエッセンス(12~15滴)を入れて入浴します。
心身が消耗している時には「オリーブ」のエッセンスを入れて
エネルギー・チャージを。
心の中に漠然とした違和感や、何となく不調和を感じる時、
「クラブ・アップル」が心身の浄化を促します。
出産後のママさんと赤ちゃんには「スター・オブ・ベツレヘム」を。
出産時のショックを和らげる助けになります。
スプレー・ボトルにミネラル・ウォーターとエッセンスを数滴入れ、自分の体の周りにスプレーします。
オーラをきれいに清めたい時に。
オーラを保護したい時に。
「ファイブ・フラワー(レスキュー)・レメディー」を。 大きなショックを受けた時、私たちはほとんど気づきませんが、 心だけでなく肉体もダメージを受けています。 フラワーレメディーを飲むだけでなく、 入浴時やオーラの調整にも使っておくと、後の影響が少なくて済みます。
★飲むだけでなく、自分でスプレーを作ったり、市販の外用クリームを持ち歩くなど、1つバッグに入れておくと重宝します。
フラワーレメディー・こころのレシピ
オリーブ
暑い夏の疲れも出る頃、心身の消耗にはオリーブのレメディーを。また夏バテだけでなく、いろいろと頑張りすぎて心も体も疲れ切ってしまった時に、このエッセンスは生きる元気をよみがえらせてくれます。
○強い太陽の光を浴びて、豊かに花を咲かせて実をつけるオリーブの木のように、
私たちもたくさんの光の後押しを受け取り、また新たに行動するバイタリティがよみがえります。
●フラワーレメディーを飲むことにプラスして、今回ご紹介したスプレーや入浴の時などにも使えます。
楽しんで試しながら、その時のご自分にぴったりの使い方を見つけてください。
素敵な夏を過ごされますように。。。
2013年8月21日
第2回 花のセルフ・ヒーリング
フラワーレメディー
新緑の美しい季節、いかがお過ごしですか?
前回フラワーレメディー(エッセンス)について、その成り立ちや特徴をお伝えしましたが、
今回はレメディーに対応する心理状態(感情)についてお話したいと思います。
バッチ博士の開発したフラワーレメディーは全部で38種類。おもに草木の花を通じて
作られています。一つひとつのレメディーが私たちの心の状態に対応しています。
例えば、恐れや不安のある時に、その気持ちを受け入れ前向きに行動する助けと
なるレメディーや、せっかちになっていらいらしている時に、ゆったりと
バランスのとれたものの見方をサポートするエッセンスがあります。
フラワーレメディーは、単に心の状態を「変える」のではなく、
本来の調和のとれた状態に戻る助けになります。
――心はもともと調和がとれているのですが、
さまざまな影響で不調和な状態におちいります。
そのバランスの乱れを調和した状態に戻す後押しとなるのが
フラワーレメディーです。
前回わたしが摂っていた3種のレメディー、
*ワイルド・ローズ、*ロック・ウォーター、*ミムラス
を例にお話しましょう。
この3種の組み合わせは、わたしにとって次のようなメッセージを含んでいました。
「*なんだか完璧主義になって、自分にも人にも厳しくなっているのではない?
〔ロック・ウォーターの不調和な状態〕
*それでやる気を失って行動力が今ひとつなのでは?〔ワイルド・ローズ〕
*それは、恐れや心配事があるからでしょう〔ミムラス〕。」
これは「喜びを持って元気に生きる」ことが一つのテーマと言えます。
つまり、
「*恐れはあってよいということ。恐れを受け止めて、物事の起こる流れを信頼できれば〔ミムラス〕
*柔軟性を取り戻し、喜びとともに生きられ〔ロック・ウォーター〕
*興味と情熱を持っていきいきと行動できる〔ワイルド・ローズ〕」
ということです。
この3種のブレンド・レメディーを通じて、わたしはその時の
自分の思いや行動のパターンにあらためて気づきました。
――物事の流れや人間関係で滞りを感じた時、それが気になって恐れや不安を抱き、
傷つかないように完璧にやろうとして、かえって緊張して悪循環にはまりこむ。
そうして、なるようにしかならないのだとあきらめ、無関心になる――
このようなパターンが確かにあるな、と感じたのです。
気づくことは調和への第一歩です。レメディーをサポートにしながら、
ゆっくりと自分の状態を受け入れ、そのパターンに陥りがちな自分を許すことで、
物事を落ち着いてとらえる方向に向かいました。
課題は続いていても、前向きに取り組む後押しになっています。
私たちが心理的な不調和を体験する時、たいてい何かを否定する気持ちがあるものです。
――「あの人が悪い」「あの事がなければ」「あの状況はひどすぎる」など、
また自分に対しても、「悪い(悪かった)」「十分な力(能力)がない」「間抜けだ」など…。
このような気持ちにはもっともな理由があるように見えますが、実際は単なる思い込みであることも
多いでしょう。
レメディーは、思い込みで苦しくなった心を和らげ、調和した状態に戻る助けになります。
状況をあるがままに受け入れる心の余裕が出てくるとも言えるでしょう。
タマネギの薄い皮を一枚一枚むいていくように、不要な感情を手放していくことができます。
依存性はないので、安心して飲み続けられます。
一つの感情を手放すと、その奥にある別の感情に気づく場合も出てきます。
その時はあらたな感情に対応するレメディーを摂ってみましょう。
しばらく飲み続けることで、本来の自分らしい調和のとれた状態へと戻る道筋が
感じられるでしょう。
フラワーレメディーは強制的に作用するものではなく、
ゆっくりと自然な働きかけで心を調和に戻すサポートとなります。
とは言え、個人差はありますから、なかには変化をすぐに感じる人もいます。
夢をよく見るようになったり、夢が鮮明になる人もいます。
そんな変化も楽しみながら、結果を急ぐかわりに一番適切なペースで
調整されていくことを信頼して摂ってみてくださいね。
最後に、緊急用にブレンドされた5種類の花のエッセンス
――ファイブ・フラワー・レメディー/レスキュー・レメディー――
をご紹介します。
このレメディーを、例えば事故を目撃するなどのショックな出来事の後や、
大事な試験、緊張するスピーチの前に摂ると、
ショックによる影響を和らげ、気持ちを落ち着かせる助けになります。
東日本大震災以降も積極的に役立てられています。
震災時、わたしは都内でなかやまあきこさんとフラワーエッセンスの体験クラスの途中でした。
長い大きな揺れを経験し、すぐに皆でこのレメディーを飲みました。
全員がショックを受けながらも、心理的なダメージをさほど残すことなく
その後の行動に移れたように思います。
多くの花療法家が被災者の方々の心身のケアに、
この緊急用のレメディーと38種のレメディーで支援に当たっています。
エッセンス・ウィズイン・プロジェクトや、「ちいさなたびJapan」の母子週末保養プロジェクトでも、
これらのレメディーはヨガと共に最初から組み込まれ、大きなサポートとなっています。
緊急用のレメディーは、日常でもバックに一本入れておくと安心です。
海外でも多く利用され、女優のグウィネス・パルトロウさんもバックに入れて持ち歩き、
お子さんのケアに使っていたり、人気ロック・バンドがコンサート前に愛用しているそうです。
植物の生きる力に満ちたフラワーレメディーをセルフヒーリングの後押しとして、
あなたもぜひ日常で役立ててくださいね。
さてこのリレー連載は、次回塩見麻衣美さんの「月とハーブのヒーリングビューティー」にバトンタッチします。
次回の「こころに響く処方せん」は8月になります。
質問や感想をお寄せください。お待ちしています。
次回はいただいた質問にお答えしながら、
フラワーレメディーのさまざまな使い方をご紹介します。
月のサイクルとともに、どうぞお元気でお過ごしください。
フラワーレメディー・こころのレシピ ~満月から新月の 月が欠けていく時に~
フラワーレメディーを選ぶ時、その時の感情や気分があなたのガイド役となります。その心理状態に合うレメディーなら、どれもがサポートになるでしょう。
今回も満月から新月に向かう、「浄化」や不要なものを手放すサイクルで、後押しとなりそうなレメディーをご紹介します。ピンと来るものがあったらぜひ試してみてください。
クラブアップル
さまざまな浄化のサポートに。
また小さなことが気になって、やるべきことに集中できない時、
自分に嫌悪感のある時に、気分を一掃しバランスの取れたものの見方をするサポートに。
ハニーサックル
過去に起こったこと、感じたことがいつまでも忘れられない時、
その過去を手放して前向きに「今」を生きる後押しに。
ウォールナット
特に大きな変化を経験している時に。
それまでの思考パターンや周囲の影響から自由になり、
新しい環境やものの見方へと移行する後押しに。
ネガティブな感情が湧いた時にいつでも、何度でも摂ることができます。
また月は心(情緒や無意識)と関連があり、女性のからだのサイクルとも深いつながりがありますから、
月の満ち欠けのサイクル(2週間)を目安にして、1日4回、数滴ずつ飲むのもおすすめです。
月のサイクルは、マヒナ・ファーマシーの更新のタイミングでもありますね。
この時自分のために少し時間をとって、心と対話しながらレメディーを選ぶとよいでしょう。
こちらのキーワード・シートを参考にしてください。
基本的にはその時の気分や感情に合うレメディーを選びます。6種類位までを目安に選んでみましょう。また無意識から選ぶ方法もおすすめです。例えば、
*フラワーレメディーの植物の写真
(ポストカードが市販されています)を見て
印象に残る写真のレメディーを選ぶ
*体の反応(筋反射テストなど)を通じて選ぶ
*ペンデュラムなどを使って選ぶ方法などがあります。
初めてで不安のある場合はショップで質問したり、
フラワーレメディー療法家に確認するとよいでしょう。
前回は市販されているストック・ボトルから飲む方法をご紹介しました。今回は、複数のレメディーを組み合わせたトリートメント(服用)ボトルを作る方法をご紹介します。
① 消毒した20mlもしくは30mlのスポイト付きの遮光ボトルを用意します。
② ①のボトルにティー・スプーン1~1.5杯のブランデー
(アルコールが苦手な人はビネガー)を保存料として入れ、
ボトルの肩くらいまでミネラル・ウォーターを注ぎます。
③ ②に必要なレメディーをストック・ボトルから2滴ずつ入れてでき上がりです
(緊急用の5フラワーレメディー/レスキュー・レメディーも1種類と考えます)。
④ 1日に4回(寝る前と目覚め後+日中2回)4滴ずつを目安に、直接舌下に垂らすか、
少量のミネラル・ウォーターに入れて摂りましょう。
飲みたいと感じる時には4回以上摂ってもかまいません。
また摂り忘れた時には、後で回数を調整する必要はありません。
☆ フラワーレメディーは摂る量を増やすより回数を多くすることで、
植物の調和したエネルギーを心に根づかせることができます。
☆ トリートメント・ボトルは、市販のストック・ボトルと濃縮度が変わりますが、
レメディーの効果は変わりません。
☆ 保存状況にもよりますが、トリートメント・ボトルは
2週間を目安に飲み切るようにしましょう。
できるだけ冷暗所に。また電磁波や強い香りなどの刺激の少ない所に保管します。遮光瓶のガラス部分をアルミホイルでくるんでおくと、陽光からも電磁波からも守ることができます。
麻やシルクの布もある程度、電磁波をカットすると言われています。
バッチ博士のエッセンス(ヒーリングハーブ社製)〔10ml、定価2,625円・税込〕
*販売ショップ:ニールズヤードレメディーズ、カリス成城 ほか
*通販サイト:日本総販売元(有)マイキ ほか
*マヒナ・ファーマシーでもお分けできます。お問合わせください。
第1回 花のセルフ・ヒーリング
フラワーレメディー
大好きなmahina pharmacyのリレー連載に参加させていただくことになりました。
フラワーレメディストの谷口です。
みなさんはこれまでに「フラワーレメディー」「フラワーエッセンス」のことを
聞いたことがありますか。
80年ほど前にイギリスで西洋医学の医師が開発した
自然の花のレメディー(治療薬)です。
植物の調和した生命力を、私たちの心の不調和に役立てるもので、
花療法(フラワー・セラピー)とも呼ばれています。
ハーブ療法やアロマテラピーは、おもに植物の有効成分を使いますが、
フラワーレメディー(エッセンス)は
植物の調和した生命力(波動、生命エネルギーのリズム)を
心の不調和(ネガティブな感情、気分)に役立てます。
フラワーレメディーに薬効成分は含まれていないので、
いわゆるお薬ではありません。自然療法もしくは波動療法の一つです。
開発者のエドワード・バッチ博士は
自らの治療経験と腸内細菌の研究から、
病気の原因が心理的な不調和にあることに気づき、
ネガティブな感情や気分を調和した状態に戻すことができれば
病を癒すことも、予防することもできると考えました。
そして誰もが安全に自由に使える、全く新しいレメディーを作りました。
開発されたフラワーレメディーは全部で38種類。
おもに野生の植物の花から作られ、
今では世界中で役立てられています。
また、博士のレメディー作りの手法をもとに
世界のさまざまな場所で、その土地に育つ植物の花のレメディーが
作られるようになりました。これは「フラワーエッセンス」と呼ばれています。
植物の生命力を人間の心に役立てる――
特別なことのようですが、実は私たちは普段何気なくこれを経験しています。
きれいに咲いている花をみると
自然と心が和らいで明るい気持ちになったり、
呼吸が深くなります。
木に触れて元気をもらったり、
森林を歩いてマイナス・イオンをたくさん吸ってリフレッシュしたり…など。
木や植物、花に触れるとき、
私たちはいつのまにか、植物たちの生きる力に共鳴して心を整え、
自分の中にある生きる力を取り戻していると言えるでしょう。
いつも森に行ったり、自然に触れられれば、疲れやストレスも
簡単に吹き飛ばせるかもしれません。
でも残念ながら、それがかなわないことも多いものです。
あわただしい毎日の早いスピードに遅れないように、
人間関係の暗黙のルールからあまり外れないように、
とても用心しなければならない場合もあります。
日々を過ごすうちに私たちは心を使い過ぎ、
バランスをくずしてしまうこともあります。
そんな時、フラワーレメディー(フラワーエッセンス)は、
心のバランスの乱れを再びバランスする方向にうながしてくれます。
傷ついて悲しい時や暗い気分の時、また疲れきってしまった時に
その気持ちを受け止めて、自分の中の力につながるサポートとなります。
そしてゆっくりと、本来の自分らしい道を選ぶ後押しとなるのです。
私自身が今朝から飲み始めたエッセンスは、
「ワイルド・ローズ」「ロック・ウォーター」「ミムラス」という3種の
ブレンド(組み合わせ)です。
レメディーにはそれぞれ意味があります。
それは通常、ネガティブ(不調和)な状態とポジティブな(調和のとれた)状態として
説明されます。
その説明を読むと、レメディーとはマイナス状態をプラスに“変える”ものと
考えがちですが、そうではありません。
レメディーは不調和な状態を調整し、バランスのとれた状態、いわばその人が
“中庸”な状態に戻る助けとなるのです。
つまりレメディーのネガティブな状態は、調和した状態に戻った時の
可能性を示しています。その可能性があるからこそ、私たちは
ネガティブな状態におちいるのだとも言えるでしょう。
次回は私が飲み始めた3種のレメディーを例にしながら、
レメディーを選ぶ時のサインとなる感情についてお話したいと思います。
新月から満月へと向かうこのサイクルを、どうぞお元気でお過ごしください。
フラワーレメディー・こころのレシピ ~新月から満月 月が満ちていく時に~
フラワーレメディーを選ぶ時、その時の感情や気分があなたのガイド役となります。その心理状態に合うレメディーなら、どれもがサポートになるでしょう。
今回は新月の後、月が満ちて満月になるまでの、エネルギーを吸収して蓄え、ピークに向かうサイクルで後押しとなりそうなレメディーをご紹介します。
花のレメディーも心の後押しに、どうぞ素敵な時間をお過ごしください。
ヴァーベイン
物事に対して、「もっとできる、もっとよくなる」とついついやり過ぎてしまう時に。自分にも他の人にもプレッシャーをかけてしまう時など。―肩の力を抜いて穏やかにすべきことに集中し、目的に向かって行動するサポートに。
スクレランサス
すべきことややりたいことを、なかなか決められない時に。
―自分の願いは何なのか、どちらを選ぶべきなのかを知り、本当に必要なことを選び取る助けに。
ラーチ
夢や目標に向かって行動するには自分をもっと信頼する必要があると感じる時に。
今回は市販されているストック・ボトルから飲む方法をご紹介します。
ミネラルウォーター(または刺激の少ない、できるだけナチュラルな飲みもの)に2滴(もしくは数滴)垂らして、ゆっくりと飲みます。頻度は、1日に4回を目安に飲んでみましょう(夜、就寝前と朝、目覚めた後に飲むのもおおすすめです)。
できるだけ冷暗所に。また電磁波や強い香りなどの刺激の少ない所に保管します。遮光瓶のガラス部分をアルミホイルでくるんでおくと、陽光からも電磁波からも守ることができます。
麻やシルクの布もある程度、電磁波をカットすると言われています。
バッチ博士のエッセンス(ヒーリングハーブ社製)〔10ml、定価2,625円・税込〕
*販売ショップ:ニールズヤードレメディーズ、カリス成城 ほか
*通販サイト:日本総販売元(有)マイキ ほか
*マヒナ・ファーマシーでもお分けできます。お問合わせください。
2013年5月10日
東京生まれ。双子座。
1997年、心身の不調和がきっかけとなり、より自分らしい生き方を模索するなかでフラワーエッセンスに出会う。以降フラワーエッセンスを役立てて学ぶ過程で、植物が象徴する自然界のことや、植物、人間を含む全てにつながりがあることを実感するようになる。2000年、英国バッチのヒーリングハーブス・プラクティショナー・コース(講師:ホワード・七歩子氏)、米国FESインテンシブ・コース(講師:R.キャッツ氏と P.カミンスキ氏)を修了。space+hanaスペースハナを主宰し、リーディングによるクリスタル・アクセサリーの制作とフラワーエッセンスのセッションをスタートする。現在は、個人セッションとマヒナファーマシーでのワークショップをはじめフラワーエッセンス体験会や勉強会、訳書『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』の読書会を行っている。
訳書:『エドワード・バッチ著作集』BABジャパン 2008年、『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』英国フラワーレメディー・プログラム 2013年」
訳書『エドワード・バッチ著作集』
2008年
ジュリアン・バーナード編
BAB出版社刊